通訳ボランテイア5名が、清水駅前銀座でお手伝い
2016年08月26日
外国船のお客さまを英語でお手伝い
豪華客船がたびたび入港するようになった清水区では、地元の文化、商業の活性化にいろいろと知恵を絞っています。
去る7月中旬過ぎにダイアモンドプリンセス号の初めての寄港にあわせ、商店街振興組合の皆さんが駅前銀座商店街アーケードでイベントを実施しました。
英語通訳の出番です。外国船のお客さまたち(ルーマニアやアメリカ、イギリス、オーストラリア、インドなど、家族やカップルなど)が商店街に2時間ほど立ち寄られ、商店街の催しやショッピングを楽しんでいたので、早速英語でお手伝いをしました。
駅前アーケードの入り口で地図やイベント情報のチラシを外国の方々に配り、港からシャトルバスが到着したときは大忙しでした。
浴衣の着付けやみそ汁の試飲の体験
呉服屋さんの店先に設けられた浴衣着付けのコーナーでは、暑いにもかかわらず、何人もの老いも若きも女性たちが好みの浴衣や帯を選んで、着付けしてもらいカメラにおさまっていました。着付けの先生たちの邪魔にならないように通訳さんはカメラマンに徹しているようでした。そのうちに男性も浴衣の上に袴をはき、おもちゃの刀を差して、喜んで通訳さんに写真を撮ってもらっていました。
またイギリス人のグループは乾物屋さんでみそ汁の試飲がはじまると、店主の出汁の説明を熱心に聞いて、お味噌の種類や、製造方法にもうなずき、削られた鰹節を試食して、和食の基本を味わったようです。
通訳さんの実力を発揮する時間が少なかったかも
通訳さんたちは最初から担当が決められていて、はじめはアーケード全体の様子がつかめていないので、トイレはどこか、どんなお店があるかもよくわからなかったようです。暇な部署と、忙しい部署がありました。
船の滞在時間が短いので、お客さんたちも暑さと時間厳守で足早に帰ってしまう様子が見られました。通訳さんの実力を発揮する時間が少なかったかもしれません。
ある通訳さんの感想では、“自分も社交的センスがないと、いくら英語を話せても積極的にお手伝いができないことがわかって、勉強になった。“ ”丁寧に説明しようとすると時間がかかってしまい、要領よく案内説明ができなかったのは、反省点です。“
と教えてくれました。
通訳は語学だけの問題ではなく
今後ますます静岡県にも外国の観光客がきます。通訳は語学だけの問題ではなく、おもいやりや、臨機応変の案内、マナーも大切かもしれません。
どの外国の観光客の皆さんも、“日本人は丁寧で、親切で、町はきれいで、素晴らしい。”と言ってくれますが、日本人のありきたりの生活を体験できる場所が、実は外国人にとって魅力的ではないでしょうか。清水駅前銀座商店街では、一般家庭訪問や、銭湯体験、手焼き煎餅屋を廻るツアーなど、 “清水ならでは!”を紹介し、案内したらどうかと取材を通して思いました。
記:編集ボランティア 邑松 亨子
外国語ボランティアバンクは、静岡県からの委託事業として(公財)静岡県国際交流協会で設置しており、語学が堪能な方や、国際交流に興味がある県民の皆様に、語学ボランティアの情報をお知らせし、国際交流に関わるイベントにて通訳ボランティアとしてご協力いただいております。登録していただくと、協会に寄せらせる通訳ボランティアの依頼情報や、資質向上のための研修会情報も優先的にお知らせいたします。登録は無料ですので、今後も通訳ボランティアとしてご活動をお考えの方は、是非この機会にご登録をご検討ください。よろしくお願いいたします。
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