書道に打ち込むイスラエル人のアミット・ワグナーさん
2016年01月23日
書道は、シンプルに白黒だけで表現出来る素晴らしい日本の芸術!
■日本そして書道に興味・関心を持ったきっかけは何ですか
中学生の頃読んだ「ショーグン」という小説で日本という国を知り、アリガトウとか、サヨナラなどいう日本語にも興味がわき、いつか日本に行きたいと思うようになりました。
成人してニュージーランドに行った時日本人の友達が出来て、より一層関心が湧いてきました。2001年文化活動ビザで、やっと日本に来ることが出来ました。
それまでに独学で漢字を習っていたこと、日本文化の中で一番興味のあったのが書道、ということもあって、知人を通して書道教室を紹介してもらい通い始めました。
■書道の魅力はどういうところにあるのでしょうか
一番嬉しかったのは いい先生に出会えたということです。
先生は、ただ字を書くだけではなく、漢字の意味・由来とか…もっと深いところまで説明しながら教えてくれました。漢字の意味が解ると書くことがますます楽しくなっていきました。いやになったことなどありません。今では8時間位ずーっと書いていても平気です。
■来日・書道歴14年、何か伝えたいメッセージはありますか?
日本には書道嫌いの子が多いのではないでしょうか?
その原因は、もしかしたら楽しく教わっていない=強制的に書かされているのかもしれません。子どもの脳は柔らかくスポンジのようだから、楽しく教わっていれば(例えば、字の成り立ちや意味を説明してもらいながら書いていく)きっと好きになれるだろうし、大人になっても長く続けられると思います。これは書道だけに限ったことではなく、他にも通用することだと思いますが。
アミットさんのお話の中には、行書・草書・臨書・隷書といった言葉の他にも、王羲之(おうぎし)とか金(きん)冬(とう)心(しん)という昔の中国の書家の名前がたびたび出て来ました。それだけ書道が好きで熱心に取り組んでいるということなのでしょう。ますます精進されることを期待します。
記:編集ボランティア 齊藤 淑子