サミットに燃えた夏

2023年11月01日

サミットに燃えた夏

今年はG7広島サミットイヤーということもあり、静岡聖光学院では夏休み最後の1週間、8月23日(水) ~ 30日(水)に、海外の高校から約40名を招待し、オールイングリッシュでSDGs について話し合う「第2回 国際未来共創サミット/Seiko Global Development Conference 2023」を開催しました。参加国は日本・イタリア・タイ・マレーシア・インド・インドネシア・フィリピンの7カ国で、各地域を代表する名門校10校が集結しました。

イメージ画像

イメージ画像

イメージ画像

今回のサミットの研究・発表テーマは「ふじのくにの生物多様性と産業」で、「地球規模の視点で動き、世界各国のネットワークを活用しながら、活動の拠点となる地元・静岡から未来への発展と持続性を考えることのできる『グローカル・リーダー』を育成する。」ことを目的としました。

初日は静岡大学グローバル共創科学部ダリウス・C・グレニジ教授による基調講演のあと、参加校が順番に各地域特有の課題とそれを解決するための企業の社会的責任についてプレゼンをしました。2日目は静岡聖光学院から10チームが同じテーマでプレゼンをし、発表後に「助っ人ドラフト会議」を行い、聖光生たちが助っ人として各学校にスカウトされ、翌日の最終プレゼン発表のための合同チームを10組作りました。午後には本校ラグビー部によるプレゼンテーション 「ラグビー精神による世界共創・SDGsの実現」が披露され、ラグビーワールドカップ開催に合わせてみんなでラグビー体験をしました。

最終プレゼンは「私たちで共創する次世代の企業」がテーマで、「予算案は要らない、利益を計算しなくてよい、ただただ実現したいSDGsのための架空の企業」を海外生+聖光生の混合チーム10組がアイディアを練りに練って考え出しました。実際に活躍している企業を参考に、地域の課題をよく考え、それをビジネスの力で解決するというお題です。感心したのは、世界各国の様々な地域特有の課題を解決するためのヒントとして、聖光生が前日にプレゼンで紹介をしたセルロースナノファイバーや水中ドローン、バイオ炭、燃料電池などから着想を得て、プレゼンに活かしたチームが多かったことです。

最終プレゼン発表が終わり、翌日からは夏休みが明け全校生徒との交流が始まりました。各学校が学校紹介や文化紹介パフォーマンスを全校生徒の前で行い、お返しの日本文化体験パーティーも放課後に行いました。授業の時間には海外生徒が順番に各教室を回っていき、お互いにプレゼンをし合い、ディスカッションも行いました。

この1週間、世界各国の高校生と寮で共同生活をし、ホームステイも受け入れて様々な異文化体験をしました。こちらは最大限のおもてなし精神を発揮しましたが、ジャイナ教などの宗教食の対応の難しさや、お風呂の文化の違いなど、学びも多くありました。あまりにも仲良くなり過ぎて、お別れの際にはみんな泣き出してしまうほどでした。しばらくホスト校はお休みしますが、今回参加したゲスト校からラグビーの国際大会や模擬国連に招待されましたので、これからは日本代表として世界中に聖光生が飛び立っていきます。

投稿:静岡聖光学院中学校・高等学校 国際部長 米山利寛