仲の良いボリビア籍の母娘さん

2023年10月02日

仲の良いボリビア籍の母娘さん

今回は母、娘さん、お二人に静岡県での生活をうかがいました。
ボリビア、サンタクルス出身の日系2世のシギハラ ノリコさんと焼津で生まれた娘さんのシギハラ アンティー ノリコ(高3)さんです。ご主人はペルーの日系2世で、ご自分で会社を経営していらっしゃいます。
1998年に浜松の姉を頼って、来日して、その後今のご主人と職場で知り合って、結婚しました。息子さん2人と、娘さん1人の5人家族です。

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日本の生活とボリビアの生活を比べて、どんなところが一番違いますか?

それは、日本人はとてもしっかり時間を守ることです。
ボリビアでは、時間通り始まりません。友達と約束しても、午前10時が午後2時に来ます。
主人は社長をしているから、ゆっくり会仕の仕事を始めればいいのに、きちんと時間に間に合うように出かけます。以前勤めていた会社の上司から、「時間を守れば、信用される」と教えられたそうです。だから朝も早く起きて、しっかり時間を守って、出かけます。私は主人のそんなところを誇りに思っています。
また、日本人はとってもきちんとごみの仕分けをしています。街がきれいです。ボリビアでは、毎晩ごみ収集車が来ます。でも分別せずに何でもゴミとして一緒に出します。とても不潔で、デング熱が流行します。
本当に日本人は清潔好きです。だから小さい道も側溝もきれいです。    

それでは、日本の女性とボリビアの女性は違いがありますか?


ボリビアの女性は強いです。私の母も朝起きて寝るまで働きづめでした。家事も子育ても母が一人でしました。私も今までそうです。
でもコロナの時は自分の体を休めることができました。というのも、子供がコロナになり、私が移ってしまいました。だるくて3日間起き上がれませんでした。
夜は3日間ハンバーグ弁当を家族は食べました。また、主人がスーパーに買い物に行ってくれたんですけど、「レタスはどこに売ってる?卵の棚はどこ?」と携帯でスーパーから電話してくるので、枕元に携帯電話おいてました。家族は3日間同じ夕飯でうんざりしたようです。
治ってもふらふらするので、ファミリーレストランに行きました。
私にとっては、結婚以来、日中、体を横にできたのはコロナの時だけでした。皆さんはコロナがつらかったといいますが、私にとっては、休息の日々でした。

それでは家族のためにお料理が大変ですね。


はい、でも今住んでいるところは、歩いて行かれるスーパーが三つあります。新鮮な野菜の直販所もあります。こんな便利な所はありません。
家族の誕生日、新年、クリスマス、お祭りの時はいろいろ作ります。ペルー人2世の主人のために、クリスマスは七面鳥を焼きます。ボリビアは豚肉を焼きます。パネトーネも焼きます。食材は缶詰も使います。この地域では、ほとんど食材が手に入りますので、お料理も楽しいです。
最近は日本語が上手な娘を頼りに、地域と密着して、生活しています。日本人のお友達を作りたいので、地域の組長さんの役も引き受けました。子供の学校の運動会で、綱引きに参加したのがとても楽しかったです。。日本人の良いところと沢山学びたいです。

日本語が上手な高校生の娘さんを通して、お話を聞きました。
ノリコさんは地域の組長さんの役割も引き受けてくれて、地域の行事にも積極的に参加してくれています。地域住民の皆さんも違和感なく接して、過ごしてらっしゃるようでした。

記 編集ボランティア 邑松 亨子