インドネシアのお嫁さん

2022年03月01日

 

藤枝市出身の加藤日向さんとインドネシア出身のナオミ フェリシアさんが2年前に結婚され、今はインドネシア ジャカルタに住んでいます。
朗らかで、素早い反応をしてくれるナオミさんのことを、お姑さんはどう思っているのでしょうか。加藤尚子さんにお話を伺いました。

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Q 尚子さん、息子さんが日本人でないお嫁さんを紹介されたときはどう思いましたか?

A 「自分は結婚はしないかもしれない」と、息子は常に言っていましたし、のんきで、マイペースな性格で、結婚などは縁がないと思っていましたので、みなさんは意外に思われるかもしれませんが、「まずよかった!!」と思いました。
息子はどこにでも住め、何でも食べられ、気が長い性格で、神経質でない人間性だから、順応していられるのでしょう。自分の考えははしっかりもっているのですが、なかなか自分を前に出さない性格なので、あちらの家族ともナオミさんともうまくいっているのでしょうか。
ナオミさんはお母さんと2回日本に来ているのですが、2度目は我家に泊まってくれました。その時の感想は、平凡な家庭に育った、しっかりした、明るい性格のようで、安心しました。
たまたま外国籍のお嫁さんだ、ということで、別に違和感も何もありませんでした。
夫は、娘がお嫁に行くのであれば、外国籍の男性が家族を養えるか心配ですが、お嫁さんが外国籍なら、自分の息子ががんばれば家族を何とか養えると思ったようです。

Q ご両家の顔合わせなどは出来たのですか?

A 両家の顔合わせをしようとインドネシアに向かったのですが、旅行会社の手違いで、空港で私のパスポートの日数不足が発覚、家に引き返すことになってしまいました。
結果、夫だけが、インドネシアに行くことになってしまったんです。心配しましたが、現地では、カメラマン付きの名所旧跡を案内してくれるなど、ナオミさんの親戚等みんなから至れり尽くせりの歓迎を受けたようで、感激して帰国しました。

Q 結婚式は予定されていますか?

A ナオミさんが、日本で結婚式を希望しているようで、日向とナオミさんで、静岡の浅間神社に予約して、白無垢の着物もお願いしたようですよ。コロナで延び延びになっているようですが。
ナオミさんは日本の家族を招待し、インドネシアでも結婚式をやりたいようです。

実はジャカルタの彼女のおばあさんがお亡くなりになり、そのお葬式がズームで送られてきて、私の家族もそれを拝見して、外国のお葬式の模様を経験しました。
家族同士の顔合せはできていませんが、お互いに家族の様子がうかがえて、親近感がわきました。
ナオミさんの家族は海外に知り合いが多く、ズームを使ったそうです。 

Q ナオミさんはどんなお嫁さんですか。

A  インドネシアでは、家族を大事にする風潮があるらしく、ナオミさんも日本にいる私たちに、まめに生活の現状を電話で知らせてくれます。一人娘さんなので、心配でしたが、しっかりしていて、てきぱきした行動力のある女性なので、本当に安心しています。
家族思いで、旅行の写真、ジャカルタの様子、あちらの家族の動画なども頻繁に送ってくれます。いつも近くにいるようで、こちらも気楽な気分でいます。

アジアの他の国の若い女性を知っているわけではないのですが、ナオミさんは働き者で、家族を思い、気働きのある女性で、きっと典型的なアジアの女性のような人なのだろうと思っています。
国際結婚は夫婦の国の歴史、文化が背景にあるので、お互いに認め合ったり、譲り合ったりしなくてはならない部分があるのでしょう。
息子夫婦も仲良く暮らしていってほしいと、平凡な願いですが、そう思っています。

 

2回にわたり国際結婚について、記事を紹介しましたが、いろいろな国際結婚の姿があると思います。何気ない両家族のおつきあいが、私たちに新鮮でした。
これからは日本も多くの外国籍の人と夫婦になるかもしれませんが、加藤さんの家族のように、おおらかにつながっていくといいと思いました。

記:編集ボランティア 邑松 亨子