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2020年02月01日

Mariem Aklimi マリェム・アクリミ-さん(チュニジア出身)

2014年9月、来日。14年前に静岡大学工学部でマスター、ドクターコースを取得するために来日し、今も同大学で研究を続けるチュニジア人のご主人と2歳の男の子との3人家族。マリェムさん自身も来日後、同大情報学部に進み昨年マスターコースを取得。将来的にはコンピューターを生かした仕事に就きたいと願いながらも現在は子育てに専念しています。

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皆さん、チュニジアってご存じですか?

3000年の歴史を持つチュニジアは東部、北部が地中海に面するアフリカ大陸北部の国です。気候は日本とよく似ていて、四季もあるし北海道のように雪が降る所もあります。ヨーロッパの国々に占領されていたこともあるため、トルコ、イタリア、フランス、スペイン料理など食べ物は豊富です。99%がムスリム(イスラム教徒)ですが、チュニジアでは戒律はそんなに厳しくありません。ヒジャブ(女性が頭や体を覆う布)も着用は自由だし、お酒もスーパーで買えたりレストランで飲めたりします。着用する・飲む飲まないは個人の自由で、その自由は政府が認めています。ただし肉はハラルミートしか食べません。イスラムの教えに即した方法で処理されたお肉です。ここ浜松でも手に入ります。

日本人は本当に親切です

日本に来てお友達もたくさんできました。年上の友達が多く、お母さんみたいだと感じることも多いです。若い人たちはあまり声をかけてくれませんが、年上の人たちはやさしく声をかけてくれます。今は、浜松がとても住みやすいのでずっとここに住みたいと思っています。まだ子供が小さいから当分は子育てが第一ですが、少しずつ仕事ができればうれしいです。子供との時間を考えると英語やクッキングを教えるのがベストかなと考えています。

日本語は難しいですね

チュニジアの公用語はアラビア語ですがほとんどの人はフランス語もしゃべります。英語もみんな耳慣れていて、英語で話しかけると英語で返事が返ってきます。日本では、特に病院に行ったとき言葉に困ります。日本のお医者さんはほとんど日本語しかしゃべりません。いろいろな場所で言葉は大切だなと感じることが多いです。私の仕事も日本語がちゃんと話せないと見つけるのは難しいでしょう。日本はとても便利だし、書類の手続きなども本当に手際よいです。チュニジアでは書類を請求に行っても一日で済むことはありませんから。
英語がもっと通じる日本になってくれたら本当にうれしいです。

*取材の前日、マリェムさんは浜松通訳ボランティアの会『HELP』の12月例会でクッキングの講師を務めました。約25名の参加者の皆さんにハラル食品の話をしながらチュニジア料理を教え、出来上がったお料理をいただきながら交流を深めたそうです。
皆さんもマリェムさんと一緒にチュニジア料理を楽しんでみませんか?

記:編集ボランティア 高木睦子