MEXICO(メヒコ)からコンニチハ!

2018年07月30日

ダニエル・アントニオ・ロペス・デリガードさん、アダン・エドワルド・ラミレス・ロペスさん

沼津市に本社のある自動車の金属部品メーカーの、メキシコのグループ会社に勤務するダニエル(写真大・左)とアダン(同右)は3年間の研修で日本に来ています。わからない日本語と格闘しながらの日本の生活について伺いました。

日本での生活について

Q:なぜメキシコやアメリカの会社ではなく、日系の会社で働こうと思いましたか?
A:第一は、この会社が、私たちの出身地のサカテカス州にあったことです。サカテカスは、メキシコの中央部の高原地で、首都メキシコシティーの北西500kmほどのところにあります。16世紀に銀山が開発され、当時の建造物が世界遺産に登録されているなど、歴史と鉱工業の町です。この会社は金属加工の技術に優れ、私たちの専門のプログラミングや設計技術などで、エンジニアとしてのスキルを活かすことができると思いました。他の会社より、ちょっと給料もいいですし、なにより、日本での研修プログラムがあるのは魅力的でした。スキルを磨けば、プロモーションにもつながります。

Q:日本に来て、メキシコとまるで違っていて、びっくりしたことはありますか?
A:一番びっくりしたことは、夜になると、店がみんな閉まってしまい、人通りもなくなって、ものすごく静かなことです。これはびっくりです。また、日本人はすごく親切で、本当に一生懸命働きます。

Q:日本語はどうですか?
A:2月に日本にきて、週一回2時間の日本語レッスンを受けていますが、日本語はとても難しいです。職場では、ペルー出身の先輩など日本語のわかる人に通訳をしてもらっています。もっと日本語を勉強するため、買い物などに行って日本の人と話すようにしていますが、悪戦苦闘です。スーパーなどでも、日本語が読めないので、こんな感じかなと思って買ったものが、まるで違う味だったりして、失敗の連続です。

Q:日本のもので、食べられないものはありますか。
A:刺身など生ものはちょっと・・・。ラーメンは大好きです。

Q:オフは何をしていますか。
A:周辺の街を散歩したり、富士市のブラジルやペルーの人たちのチームに入れてもらって、サッカーをしています。この前、アスルクラロ沼津のイベントにも参加しました。

Q:研修を終えてからのこと、将来の夢など教えてください。
A:メキシコに戻ったら、日本で勉強したことを活かして頑張ります。可能なら、また日本に来て、こちらで働きたいです。

会社の想い

会社の方に伺うと、二人は、すぐにこちらになじみ、日本語にも、技術的なことにも向上心を持って取り組んでいるとのこと。会社としては、彼らのような研修生を毎年受け入れることにしており、研修生たちが、こちらで生産現場のマネジメントや品質管理の徹底などを習得し、メキシコにもどってから良きリーダーになってほしい、さらには、将来、研修生の誰かが工場長になるくらいまで頑張ってほしい、と大いに期待しているそうです。

なお、ペルー出身で長年日本に住むハラ・ケイラさん(写真小・右の女性)に通訳をお願いしました。

記:編集ボランティア 金子 諭

イメージ画像

イメージ画像

イメージ画像