グエン・ヒュー・フンさん

2018年05月29日

ベトナム出身のグエン・ヒュ―・フンさん

グエン・ヒュ―・フンさんはベトナム北部のフート県出身の若者で現在静岡で暮らして7年になります。

Q:静岡に来るきっかけは何だったですか。
A:姉が静岡の日本語学校にきていて、日本に来ることをすすめられました。姉はいとこから、静岡に来ることをすすめられました。私には、弟がいて、私も弟に静岡に来ることをすすめています。私の両親も昨年わたしの大学の卒業式の時に日本に来ました。現在私は昨年結婚した私の妻と静岡に住んでいます。

Q:フンさんの故郷はどんなところですか。
A:北部のハノイから北西に80キロメートルのところにあるフート県は人口140万人で、ベトナムでメコン河に次いで大きな河である紅河の中流域の米作地帯です。最近は工業も盛んになってきました。北部ではハノイを中心に日本の企業が多く進出してきていて、私の故郷でも日本企業のことは良く知られています。父はベトナムで、バッテリーの製造や販売の仕事にかかわっていました。

日本でのフンさんについて

Q:フンさんは現在静岡でどんな仕事をしていますか。
A:静岡にあるホテルで、二人のベトナム人がベトナムレストランのシェフとして働いています。その人たちへの日本語/ベトナム語の通訳やホームページサイトの管理、会計処理などをしています。

Q:大学ではなにを学んだのですか?
A:情報工学科で、ホームページの作成や、コンピューター言語などを学びました。友達との交流、連絡、何かを調べるにもインターネットを使えば非常に便利です。私の兄弟や両親、いとこたちともインターネットを通していつも会話ができます。わたしや兄弟が日本に来たのも、みんなインターネットを通しての交流がもとで、静岡にくることができました。ただ私はまだ実務の経験が少ないので、なかなかぴったりの仕事が見つかっていません。大学で学んだことを十分生かしたいのですが、今の職場は、必ずしもそれを十分発揮できるという環境にはありません。日本語ももう少し上達しなくてはなりません。

Q:現在日本に住んでいますが、どんなビザで滞在していますか?
A:大学在学中は留学生ビザで滞在できますが、今はその延長で在留が許されています。いずれ正規の職業につかないとビザがもらえなくなります。それで今自分に合った仕事を探しているところです。

Q:ITの仕事はたくさんあると思うのですが
A:日本でITの仕事をしようとすると、即戦力が求められます。それには日本語の能力とITの仕事の経験が求められます。従って、これからもっともっと日本語能力を磨き、仕事の経験を積んでいきたいです。

Q:フンさんの趣味は何ですか。
A:パソコンでいろんな人と交流すること。それとサッカーが好きです。サッカーはベトナムではますます盛んになり、また強くなりましたよ。

静岡、日本について思うこと

Q:静岡はどんな点がいいと思いますか。
A:静岡だけというよりも、日本が魅力です。発達した産業があり、街はきれいです。水や空気もきれいですし、食べ物も、安全で安心して食べられます。また静岡の人たちは親切です。日本人はまじめで、時間を守り、勉強をよくします。やはり人がやさしくて親しくしてくれるところが好きです。

Q:どんなところに行って見たいと思いますか。
A:富士山はもちろんですが、熱海の花火、富士急ハイランド、東京、大阪、京都などまた行って見たいところがまだたくさんあります。

Q:日本は、また静岡はこうなったらもっと良くなると感じている点はどこですか。
A:日本は少しルールが厳しすぎるところがあります。対人関係では、例えばベトナムでは少し挨拶すればすぐ打ち解けてなんでも話し易くなりますが、日本人は少し遠慮するひとが多いです。ひとに迷惑をかけたくないからでしょうか。

Q:フンさんの将来の展望はどうですか。
A:日本に住んで、もっと仕事の経験をつんでみたいです。その後、ベトナムに帰ったら日本と関係するような仕事につきたいです。とにかく今は日本に住むことができる仕事を見つけたいです。

Q:ベトナムから、日本にくる人が最近増えていますね。フンさんの友人にも静岡のよいところをどんどん紹介していって下さい。
A:ベトナムの人にとって日本は友好的であこがれの国です。静岡には空港も港もありますので、来やすくなっていると思います。もっともっと交流がさかんになってくれればうれしいですね。

Q:ありがとうございました。これからのご活躍を大いに期待しております。

記:編集ボランティア 池田 昌弘

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