ラグビーワールドカップ2019日本大会に向けて「まちの国際化」を!

2017年04月27日

ラグビーワールドカップに向け2人の国際交流員(CIR)が着任

平成31年秋に開催される、ラグビーワールドカップ2019日本大会では、袋井市のエコパスタジアムが試合会場の一つとなっています。2年後の大会開催に向けて袋井市では、ラグビーを身近に感じてもらうためのイベントや、それをきっかけとした「まちの国際化」、「地域の活性化」を推し進めるための様々な取り組みが始まっています。
その一環として、昨年秋には市役所内に2人の国際交流員(CIR)が着任しました。企画政策課に勤務する、ニュージーランド出身のサム・ウィーグナーさん(以下、サム)と、オーストラリア出身のヘザー・ベイツさん(以下、ヘザー)に、国際交流員としての活動の様子、それに込める思いや今後の抱負について語っていただきました。

国際交流員(CIR)として、どのような活動をされているのでしょうか?

ヘザー:
2週間に一度くらいのペースで市内の幼稚園や保育所を訪問し、一緒に英語の歌を歌ったりゲームをして過ごします。内容は事前に2人で相談して考えます。子ども達はいつも笑顔で迎えてくれます。
サム:
訪問した幼稚園の園児たちが後日、市役所にお礼の手紙を持ってわざわざ会いに来てくれたこともありました。
公民館単位で行われる、市民を対象とした「異文化交流出前講座」にも出向きます。母国の文化や習慣を紹介することで、異文化への理解や親しみを感じてもらいたいし、こうした触れ合いを通して英語をもっと身近に感じてもらうようになってくれたら嬉しいです。 
ヘザー:
2月に市内の中学校で、母国オーストラリアの生徒とインターネット電話「スカイプ」で会話する交流授業をしました。日本の中学生がマスクをしているのを見て「重い病気なのでは?」と驚いた生徒がいました。オーストラリアでは、マスクをする習慣がありませんから。マスク一つでもこういう違いがあるんですね。
ヘザー:サム:
防災訓練で使われる放送の英語版や、給食アレルギーの子どもへの英文説明書作成等も大事な仕事ですし、市内で行われるイベントや地域のお祭りに参加することもあります。
昨年秋に行われた「東海道袋井宿開設四00年祭」では、お姫様と侍姿に扮して参加しました。とても貴重な体験をさせてもらい光栄に思っています。

これからの活動への思いや、抱負をお聞かせください

サム:
子どもたちの授業は勿論のこと、大人の出前講座にも力を入れていきたいです。それをきっかけに、市民の間に国際交流の意識が自然な形で高まっていけば…道で会った時に気軽に声を掛けてもらえるようになれば嬉しいです。    
ヘザー:
慣れない場所での一人暮らしは、最初不安でしたが、海あり山ありの自然ゆたかなこの地で大きなチャレンジをして良かったと思います。市民とふれあう機会を沢山作って、母国のことを紹介しながらお互いの国・文化をつなぐ(理解し合う)役目を果たしていきたいと思います。

記:編集ボランティア 齊藤 淑子

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