留学生のための就職支援講座 「面接マナー・面接体験」
2024年09月12日
静岡県国際交流協会ではふじのくに地域・大学コンソーシアムからの委託を受けて県内企業に就職を希望する留学生に対し、就職に必要な知識やマナーの習得、静岡県の産業や企業についての理解を深めるための就職支援講座を実施しています。
その中の1つ、「面接マナー・面接体験」について報告をします。
留学生のための就職支援講座 「面接マナー・面接体験」(西部)
講師 | しずおかジョブステーション 鎌田寿美子氏 株式会社ソミックアドバンス 市川雄一郎氏 |
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日時 | 8月1日 木曜日 13時30分~16時30分 |
場所 | 静岡大学浜松キャンパス 工学部7号館7-11 |
受講者数 | 15名 |
留学生のための就職支援講座 「面接マナー・面接体験」(中部)
講師 | しずおかジョブステーション 鎌田寿美子氏 しずおか焼津信用金庫 小野大輝氏 |
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日時 | 8月6日 火曜日 13時00分~16時00分 |
場所 | B-nest 静岡市産学交流センター 6階 プレゼンテーションルーム・演習室4 |
受講者数 | 7名 |
8月,二つの会場において講師と企業の方にお越しいただき、「面接」についての講座を開催しました。はじめに企業で採用担当の経験もある鎌田氏より、「なぜ面接をするのか?」、「企業が留学生に期待すること」、「日本企業の採用について」などの基礎知識をお話いただいた後、面接の流れについて実際に見本を示しながら教えていただきました。講師のお手本をもとに受講生も一緒に行い、お辞儀の仕方、扉の開け閉め等細かいところまで指導いただきました。実際にやってみると難しく、受講生からは「すごくむずかしかった」、「細かいところまで教えてくれてよかった」などの感想がありました。
座学では、留学生がよく聞かれる質問とその意図についての説明があり、全ての質問に答えるためには自己分析と企業研究が大切であることなどのアドバイスがありました。
後半は企業の方に面接官役として加わっていただき、模擬面接を行いました。前半で教わったマナーとともに質問への答え方にもアドバイスをいただきます。ここでは、「日本に来た理由は?」、「日本にはいつまでいる予定か?」といった質問の他、「アルバイトで失敗した経験は?」、「学校でどんな研究をしていたか?」、「それをこの会社でどう活かしたいか?」など幅広く、答えた返答に対しさらに掘り下げて聞いていく場面もありました。
最後に講師と企業の方から講評をいただき、講座は終了しました。
講師の方からは
「面接の攻略に簡単な方法はない。繰り返し練習して体に覚えさせること。」
「質問に対して、自分の答えを考えてみる。その答えに対し、「なぜ?」を繰り返してみると、掘り下げた質問に対しても説得力のある返答をすることができる。」
企業の方からは、
「採用の判断基準は、その人がこの会社のどの部署で力を発揮できるのか。それを想像しながら面接をする。企業研究を怠ると会社で何をしたいかということと、会社で出来ることの間で、ずれた返答になってしまう。また自己分析をしていない人は何をしたいのかが伝わってこない。企業研究と自己分析は大切。」
「(日本人は留学生の名前を覚えられない事もあるので)○〇と呼んでください、と言ってくれるとコミュニケーション能力が高く、良い印象を与えることが出来る。」
などの講評をいただきました。
参加した学生からは、「細かいところまで指導してくれてよかった」、「なぜ面接が大切なのかがよくわかった」、「しっかり練習をしてこうと思う」などの感想がありました。
今回の講座で学んだことを活かし、今後の就職活動に取り組んでくれる事を願っています。