令和3年度留学生就職支援講座 「静岡県の企業・産業、企業が求める人材について」 6月5日(静岡)

2021年09月14日

 

当協会では県内企業に就職を希望する留学生に対し、就職に必要な知識やマナーの習得、静岡県の産業や企業についての理解を深めるための就職支援講座を実施しています。
6月に静岡市で開催した講座について報告します。

 

日時:令和3年6月5日 土曜日 13時00分~15時40分
場所:B-nestプレゼンテーションルーム ペガサート6階(静岡市)
受講者数:18名

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第1部「静岡県の経済・産業について」

・講師:(公財)静岡県国際交流協会 総務課長 加山勤子 氏
・内容:静岡県の地域の産業の特色や、県内企業の特徴について

第1部は静岡県の産業の特色や、企業情報、留学生の就職状況などについて、静岡県国際交流協会から説明しました。始めに、静岡県の豊かさや暮らしやすさについて、様々なデータを基に検証しました。留学生からも、気候が暖かく自然が豊か、家賃が安い、日本のほぼ中央に位置し利便性が高いといった意見が挙がりました。産業構造の特徴として、東部地区は首都圏に本社を置く大手メーカー工場が多くあり、製紙産業が盛んであること、中部地域は食品関連や、電気、物流産業が盛んであることが紹介されました。西部地域には自動車やオートバイなどの自動輸送機器、楽器などの世界的メーカーがあり、全国トップクラスのシェアを誇ることについて、具体的な数値を基に説明がありました。
次に、静岡県内企業についての紹介がありました。静岡県内企業全体の海外事業所数はアジアを中心に1,230を超え、留学生には、海外市場の拡大を進める役割も期待されています。また、静岡県には全国的に有名な大企業だけでなく、最新技術や独自の商品を扱う中小企業も数多くあることが紹介され、留学生も今まで知らなかった企業について理解が深まったようでした。
最後に、留学生が就職活動をする上で知っておいた方が良いことや、企業が採用時に重視すること、最近の動向などについて紹介がありました。留学生からは、「静岡県の魅力が伝わった」「県内にそんなに多くの企業があることを知らなかった」「就職活動の役に立つと思います」等の感想がありました。

第2部「静岡県内の魅力 企業が求める人材について」

・講師:協立電機株式会社 執行役員 管理本部長 平井伸太郎 氏
・内容:静岡県内企業の魅力や、企業が求める人材について

協立電機株式会社はインテリジェントFA事業を核とした事業展開を行っており、国内外の製造業を中心とした顧客への最新技術・最新機器の提供、困り事解決のサポートなどを行っています。
始めに、会社の沿革、事業領域、組織体制、取り扱い商材などについて説明がありました。社内には多くの部門があり、理系だから、文系だからといった専攻に関わらず、幅広い活躍の場があることを知ることができました。留学生の中には、企業の中で自分の専攻が生かせるか分からないといった不安を抱えている方も多くいますが、説明を聞いたことで、ひとつの企業の中にも多くの事業領域があり、活躍できるチャンスがあるということを理解できたようでした。
企業が求める人材についての説明では、多様性や自己解決能力、チャレンジ精神を持つことが大切だと教えていただきました。自己分析の重要性についても教えていただき、自分がどんな人物か、どんな仕事に向いているのか、どんな仕事をしたいのかをしっかりと考えることが大切だと分かりました。留学生の強みや、就職する際の注意点などについても説明があり、最後の質疑応答では、採用条件や仕事の進め方、外国人社員のことなどについて質問がありました。
留学生からは、「企業にはたくさんの部門があり、自分でも活躍できそうな部門があり安心した」「留学生が何に注意しなければならないかを理解できた」「自分をアピールするために、自己分析が非常に重要なことに気付きました」といった感想がありました。