令和2年度留学生就職支援講座 静岡県の企業・産業、企業が求める人材について
2021年01月08日
当協会では、県内企業に就職を希望する留学生等に対し、就職に必要な能力や知識の習得、就職機会の拡大等を図るため、就職支援講座を実施しています。
今年度は、新型コロナ感染などの影響を受け、就職活動もウエブなどで行われるなど、ますます多様な形が求められています。
毎年、静岡市と浜松市において、基礎講座を開催しています。
6月から7月にかけて実施した静岡県の産業や企業についての講座について、報告します。
静岡県の経済・産業について
西部
日時:令和2年6月24日(水)16:00~17:30
会場:静岡大学浜松キャンパス(浜松市)
受講者数:29名
中部
日時:令和2年6月27日(土)13:00~15:00
会場:B-nest (静岡市)
受講者数:20名
講師:(一社)企業経営研究所 理事長 中山 勝 氏
内容:始めに、静岡県の豊かさ、暮らしやすさなどをデータから検証した後に、静岡県の経済概要、産業構造の特徴について紹介いただきました。
製紙や観光等、首都圏に本社を置く大手メーカー工場が多い東部地域、輸送用機器や部品工場等従来型産業が集積する西部地域や、食品、電気、水産加工、医薬品などの特徴を持つ中部地域の産業構造や、その産業構造に伴った静岡県の具体的な企業について、世界シェア率や製品の優位性等について説明がありました。
また、海外事業所数は1,230か所、そのうち、アジアが8割を占める。現地市場の開拓や現地法人を拠点とし、現地市場の開拓を主になっています。
企業が求める人材として、コミュニケーション力はもちろん、日本語力、バイタリティについて重視しているとの報告がありました。
静岡県企業の魅力 企業が求める人材について
西部
日時:令和2年7月15日(水)10:20~11:50
場所:静岡大学浜松キャンパス(浜松市)
受講者数:15名
講師:株式会社ソミック石川 人事管理室 市川 雄一郎氏
内容:車の走りを支えるポールジョイントを中心とした、自動車部品の開発型製造メーカーとして、海外にも6カ国10工場の拠点を持っています。特徴として、開発から設計までを自社で一貫して行っているため、幅広い活躍の場があるとの説明がありました。外国人社員は、新製品開発や製品のシミュレーション、海外拠点との調整役などで活躍していると紹介して頂き、会社の雰囲気や求める人材について、お話を伺いました。
後半は留学生から、働き方、求める人材、コロナの影響等、多くの質問がありました。一つ一つの質問に対して丁寧に回答頂き、仕事や働き方に対する具体的なイメージができたとの声がありました。
中部
日時:令和2年6月27日(土)13:00~15:0
会場:B-nest (静岡市)
受講者数:20名
講師:鈴与株式会社 人材採用部 チームリーダー 篠原 亮 氏
内容: 200年以上の歴史を持つ総合物流会社として、現地法人は、15カ国、23拠点ネットワークを持っています。特に、留学生が身近に感じている海外駐在員の業務等について紹介いただきました。
物流の可能性、港湾・物流事業について、清水港を中心とした国際輸送、海上・航空輸送等の業務や、国家資格の通関士が多いことや研修等について、お話を伺いました。
最後に、留学生から、必要な日本語能力、海外拠点について、コロナの影響について等の説明あり、関心の高さが伺えました。