平成27年度 留学生交流会

2017年03月22日

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留学生のための しずおか体験ツアー

7月18日にふじのくに地域・大学コンソーシアムからの委託事業で日本や静岡の文化を学ぶ「しずおか体験ツアー」を開催しました。中国や韓国、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、インドなど様々な出身国の留学生26名が参加しました。午前は「静岡県地震防災センター」にて地震や津波のメカニズム、地震発生時の身の守り方、防災グッズなどについて学び、午後は駿府公園内の「紅葉山庭園」にて浴衣の着付けを体験し、さらに美しい日本庭園を見学しました。

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静岡県地震防災センター

ほとんどの留学生が母国では地震を経験したことが無く、日本に来て初めて「知った」「経験した」ということでした。東海地震の被害想定や津波のしくみや恐ろしさの説明を真剣に聞き、「地震が起きたら建物の外に逃げる方がいいのか?」「自分の住むアパートは古いけれど大丈夫なのか?」「壁に穴をあけずに家具を固定する方法はあるのか?」などセンターの職員に積極的に質問をしている姿が印象的でした。東海地震を想定した震度7の揺れを体感できる起震装置では、揺れの大きさや激しさに驚いた様子で大きな声を上げていました。また、非常食の試食では5年も保存しておけるというパンの缶詰や乾パンなどを分け合い、「どこで買えるのか?」「いくらするのか?」など質問していました。

紅葉山庭園

ピンクやオレンジ、緑、紺など色鮮やかな浴衣がずらりと並び、留学生は楽しそうに選んでいました。初めての着付けも先生に教えてもらいながら一生懸命に取り組みました。袴を着けた男の子たちは、まるでお侍さん。畳の上で思い思いのポーズを決めて様になっていました。色や柄の組み合わせに悩んでいた女の子たちも、帯飾りなど小物にもこだわり、髪も念入りに整えて、とても可愛らしく仕上がっていました。留学生と着付けの先生方はすぐに打ち解け、たくさんおしゃべりをして写真を撮り、交流することができました。この日は生憎の雨で浴衣を着て庭園を散歩することはできませんでしたが、「今度は友達も連れて来たい」「母国の家族に写真を送った」と言う留学生も多く、日本文化に触れた思い出に残る一日となりました。

静岡県・国際交流バスツアー

ふじのくに地域・大学コンソーシアムからの受託事業として、静岡県くらし・環境部自然保護課との共催で「静岡県・国際交流バスツアー」を実施しました。素晴らしい秋晴れに恵まれ、県内の様々な大学に在籍する13カ国2地域からの留学生70名と日本人大学生35名が参加し、互いに交流を図りながら富士山と白糸の滝の自然に触れました。静岡・富士から参加した学生だけとなりましたが、富士山5合目では自然保護課が行う「富士山クリーンアップ登山大作戦Ⅱ」に参加し、エコレンジャーのガイドに耳を傾けながら5合目から6合目をトレッキングしました。その後は世界文化遺産である白糸の滝を訪れ、迫力ある滝を楽しみました。今回参加した留学生の多くは初めて富士山を目の当たりにし、その雄大な自然に感動していました。また、日本語がほとんどできない学生も多かったのですが、レクリエーションを通して打ち解け、言葉の壁を越えた友情が育まれたようです。

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参加者の感想を抜粋

色んな国の学生と交流ができて、とても楽しかったです。母国では、このような国際交流のためのバスツアーがないので、とても珍しい体験でした。山を登るときに色んな国の学生が互いに助け合い、励まし合いながら険しい道を一踏一踏前へ進んでいくのを見て感動しました。白糸の滝は日本では修行などに使われていて、日本の宗教と深い関係があるのを知り、自然と人間の精神の関係を考えさせられました。(留学生より)

来た時は一人だったけど、外国の人や日本人学生との交流ができ、最後まで楽しむことができました。白糸の滝は手前にもう一つ滝があり、両方違う雰囲気で自然を感じることができました。今回のバスツアーで、私は色んな国の人が静岡に住んでいる(留学している)ことを知り、東京や京都に負けない魅力や見所がある県なんだなと改めて知る事ができ、嬉しかったです。今回初めて会ったのに、1日でこんなに話せるんだなと思い、これからも外国の人と交流して静岡の良さをもっと知りたいと思いました。素晴らしい出会いに感謝したいです。(日本人大学生より)