令和5年度　静岡県多文化共生総合相談センターかめりあ（静岡県受託事業）

　

外国人の方々に多言語で情報提供や生活上の相談を行っている静岡県多文化共生総合相談センターかめりあでは、日々様々な相談が寄せられ、相談内容も多岐にわたっています。令和4年度は入管手続きに関する相談が最も多く、適切な窓口に繋いだり助言したりできるよう、世の中の動きや制度の変更等について、相談員は日々情報収集しています。技能実習生や特定技能の方からの相談も増えていることから、7月に、名古屋出入国在留管理局の担当職員の方にお越しいただき、技能実習制度・特定技能制度について学ぶ勉強会を行いました。

政府は令和4年から、技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議を開催しており、その中で、現行の技能実習制度は廃止して、人材確保と人材育成を目的とする新たな制度の創設を検討すること等が、中間報告として挙げられています。また令和5年6月9日には、特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する方針（分野別運用方針）の変更が閣議決定され、現状2分野のみとなっている特定技能2号の対象分野が11分野に拡大することになっています。この変更に伴い、在留期間の制限があり家族帯同が認められていない特定技能1号から、年限制限がなく家族帯同も認められる、特定技能2号に移行できる道がこれまでより開かれることになります。
これらの政策に関する動きや国内の人手不足に伴い、外国人労働者や、外国人を雇用する企業等からの相談も今後さらに増加していくものと思われます。引き続き各関係機関と連携し、適切な情報提供ができるよう努めていきたいと思います。
かめりあでは、毎月第3火曜日の午後、名古屋出入国在留管理局職員による無料相談会を開催しております。分からないことや困ったことがある外国人、関係者の方はぜひ相談してください。

静岡県多文化共生総合相談センターかめりあ　電話番号：054-204-2000