平成28年度多文化ソーシャルワーカー育成研修会(基礎)

2016年09月30日

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外国人の取り巻く環境は、厳しい経済状況の下で大きく影響を受け、外国人住民に対応するそれぞれの相談員や通訳者に寄せられる相談は、深刻なケースが増えています。
関係者においては、必要な知識の修得が求められています。また、専門機関からの通訳者の要請が増加しているなど、連携が求められています。
そこで当協会では、毎年、外国人住民相談員・通訳者やその支援業務に携わる市町・市町国際交流協会の関係者を対象とした専門研修会を開催しています。情報や人材の把握に努め、支援活動の実践に備えることを目的としています。
今回の研修会では、静岡県地域外交局多文化共生課及び社会福祉法人静岡県社会福祉協議会と連携し、基礎研修を2回開催いたしました。
静岡県の外国人相談員・通訳者から、相談対応について事例の報告があり、基礎知識や他県の先進事例を参考に、静岡県における連携について話しました。
外国人住民からの相談の対応において、解決に至るまでに一番必要なことは、お互いが顔の見える関係を築き、強みを持ち寄り、支えあうことだと確認しました。

対象:市町相談業務担当者、市町社会福祉協議会相談業務担当者、外国人支援団体、専門機関

主催:(公財)静岡県国際交流協会、静岡県、静岡県社会福祉協議会、静岡県弁護士会、法テラス静岡法律事務所、法テラス浜松法律事務所、法テラス浜松法律事務所

東部(基礎)

日時

8月1日 月曜日 午前10時30分~午後3時40分

会場

サンウエル沼津(沼津市日の出町1-15)

参加者

42人

内容

静岡県に住むフィリピン人住民の文化的背景や最近の動向や課題

講師:静岡県立大学国際関係学部准教授 高畑幸 氏

フィリピン人の増加を背景に、地域社会への溶け込み、子どもの日本語習得支援、ビサヤ語話者の支援の必要性について、お話がありました。

外国人相談対応からみる事例

講師:沼津市地域自治課ポルトガル語相談通訳者 神取澄江氏、富士市国際交流ラウンジ タガログ語言語スタッフ 引間マリサ 氏

医療・福祉等の現場における外国人支援

講師:NPO法人ふじみの国際交流センター  副理事長 山崎友理 氏、長谷川正江 氏

ふじみの国際交流センターでは、多言語対応に関して、病院や保健所、児童相談所などへ埼玉県多文化共生支援機関状況について調査をしました。外国人来訪者の対応、トラブルなどについて調査を行い、それに基づき関係機関との話し合いが進んでいるとの報告がありました。

中部(基礎)

日時

8月5日 金曜日 午前10時30分~午後3時40分

会場

JR静岡駅ビル パルシェ 7階 D会議室

参加者

45人

内容

静岡県に住むブラジル人住民の文化的背景や最近の動向や課題

講師:静岡文化芸術大学文化政策学部教授 イシカワ・エウニセ・アケミ 氏

ブラジルの人口構成や日本移民の都市化、教育レベルについて、西部地域においてのライフスタイルなどについてお話がありました。

外国人相談対応からみる事例

講師:(公財)浜松国際交流協会 心理士・メンタルヘルス相談 ポルトガル語通訳 吉留富子 氏、静岡市国際交流協会タガログ語相談員 土屋真理 氏

相談事例から考える

講師:(公財)横浜市国際交流協会 多文化共生課 藤井美香 氏、YOKE情報・相談コーナー 薮崎千鶴子 氏

横浜市でも、相談内容の多様化、複雑化が進み、相談窓口の連携が必要となっている。 相談窓口には、大きな期待が寄せられているとのことでした。横浜市国際交流協会では、3者間の通話が可能なトリオフォンの活用など、問題解決に向けた様々なコーディネートについて、紹介がありました。