定住外国人の方向け正社員就労促進セミナー(令和4年度定住外国人正社員就労促進事業 県労働雇用政策課委託)

2023年02月01日

 

静岡県に住む日系ブラジル人等の「定住外国人」の方の約6割は、派遣や請負等の非正規雇用で働いていますが、コロナ禍により解雇や雇い止めとなった方が多数にのぼりました。
そのため、定住外国人の方の生活の安定を図るとともに、本県産業を支える人材として企業に定着して活躍することを支援するため、正社員就労を啓発するセミナーを開催しました。
セミナーでは、正社員として働く先輩から、正社員として働く魅力や仕事の内容などの体験談をお話しいただきました。
また、定住外国人の採用を考えている企業に参加をいただき、セミナー参加者との交流会も行いました。
定住外国人の若者には、正社員で働くことの意味を考え、静岡県や静岡県国際交流協会が実施する就職相談や職業訓練等の支援を活用して、就職活動を進めてほしいです。

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日時:令和4年11月20日(日)13:30~15:30
会場:浜松こども館分室ここ・い~らギャラリー(浜松市中区鍛治町100-1 ザザシティ浜松中央館5階)

廣川精機(株) ダニエル タケシ ジュスチノ ダ シルバ 氏(30代、ブラジル国籍、永住者、浜松市在住)

廣川精機に正社員として勤務して6年目。小中学校をブラジルで過ごし、20歳の時に来日。最初の10年間は日本語がほとんどわからず、車関係の会社に派遣で勤務していましたが、安定した生活を送りたかったため、奮起して、学習塾で日本語を勉強し、県国際交流協会の無料職業紹介事業を通して、現在の会社に正社員として入社しました。派遣では正社員との待遇の差を感じたり、同じ仕事の繰り返しでつらかったりすることも多かったです。正社員の仕事は、新しい仕事を覚えることも多く大変ですがやりがいを感じています。
仕事のやりがいが派遣と全然違うため、これから正社員を目指すことを諦めないでほしいです。
       

(株)静岡県セイブ自動車学校 タカダ アルベルト 氏(30代、ブラジル国籍、永住者、浜松市在住)

静岡県セイブ自動車学校に正社員として勤務して7年目。
8歳で来日。日本語能力はゼロでしたが、学校は日本語、家庭内はポルトガル語で育ちました。日本の友人と正社員の方が安定するという話をしたことがきっかけで正社員に転身し、その後も派遣と正社員を行き来して現在に至ります。
静岡県セイブ自動車学校では、ポルトガル語で指導する教官として、運転免許を取得したい南米の受講生に日々教えています。
教官の免許を取るのは大変でしたが、先輩のサポートや会社の配慮により、無事試験をパスすることができました。
正社員であれば月々の生活状況が安定し、年2回ボーナスももらえます。勉強を重ねていけば、その努力は裏切らないので、自分のスキルアップを常に頑張ってほしいです。