静岡県企業におけるインターンシップ(就業体験)(定住外国人若者向け就労促進事業)

2022年11月01日

 

企業は、長期的な人材の確保に向け、高校生の新卒採用等若者の採用に積極的ですが、一方で、定時制高校やブラジル人学校等に通う外国人の高校生は、日本で育ち暮らしながらも、日本社会との接点が極めて少ないため、日本社会の就職についての知識不足が要因となり、アルバイトや親と同じ派遣・請負で働くことが多い状況は続いています。
日頃から外国人の生徒に寄り添い、多文化の背景を理解しキャリア教育、就労支援を行っていくことが大切です。
今年度、浜松市にあるムンド・デ・アレグリア学校が、学校の夏休みを利用して、インターンシップを行いました。下記2企業において、合計7名の生徒が参加しました。

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1. 呉竹荘

7月25日の1日職場体験を行いました。体験プログラムでは、高校3年生の5名が、接客のマナーや礼儀作法、言葉づかいなどを学びました。
自己紹介やお辞儀や接客の用語の演習を行い、また、教育担当者からは、人の役に立つことが実感できる、他の仕事でも活かすことが出来る等仕事の面白さや魅力について教えていただきました。
参加した生徒からは、日本語も含め大変だったけど楽しかった、ホテルで働いてみたいという声などがあり、サービス業の仕事に関心を持ったようです。

2.ぬくもりのおうち保育

9月27日から29日にかけて、3年生2名が2日間にわたり保育の仕事を学びました。
初日のオリエンテーションでは、施設長から仕事内容についての説明を受け、スケジュールの確認や注意事項等を聞きました。体験では、公園の同行や昼食、お昼寝の様子を見学するなど、園児と触れ合いながら、仕事を体験し、保育についての理解を深めました。
参加した生徒からは、子どもと接するのは初めてで緊張したが、先生方が優しく教えてくた。子どもたちの安全を守る先生方の努力がとても恰好いいと思った。等、とても良い経験だったようです。

生徒一人ひとりが、素直に、明るく、そして、意欲的に体験に臨んでいたこことから、
心配していた日本語や研修態度などを評価していただき、がんばって是非これから地域で活躍してほしいと励ましていただきました。
同じ浜松市内にあっても、企業とブラジル人学校との接点が今までなかったことを伺い、
学校の生徒さんの様子を知ってもらう機会を提供できたことはとても良かったと思います。
日本語と母語を話し、企業が求めるグローバル力や多文化力を発揮し、様々な分野で活躍してほしいと期待します。