静岡県に住む外国人住民向け介護セミナー

2018年04月03日

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近年、外国人女性が自身の配偶者や義理の両親を介護するケースが増えてきています。しかし、日本の介護制度や仕組みの知識不足、母国との「介護観」の違いから悩みを抱えている女性が多く、そのような外国人女性を対象とした、介護セミナーを開催しました。

第1回 11月26日日曜日

静岡市国際交流協会会議室にて、静岡市介護課職員による介護制度を学ぶ講義と、実際に介護を経験した外国人住民による座談会を行いました。参加者はフィリピン、インドネシア、ブラジル、ペルー、パラグアイ、など様々な国の方が参加くださいました。

介護課の職員からは介護保険などの費用の説明から、どのような介護サービスを受けることができるか、どうすればサービスを利用できるかなどの説明があり、日本の介護についての知識を深めました。

その後、実際に介護を経験した外国人女性からの体験談を共有する座談会を行いました。発表者はフィリピン、インドネシア、ブラジル、パラグアイ出身の女性4名で、それぞれ自分が介護を経験した時の苦労や気持ちを参加者と共有し、介護をする際どのようなことを気を付ければいいかを伝えました。

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第2回

2回目の講座は、1回目の講座で学んだことをふまえて、実際に静岡市内の介護施設を巡るツアーを開催しました。訪問した施設は「静岡広野病院」「介護老親保険施設 こみに」です。初めて入る介護施設に参加者は興味深々で、特に人気だったのは、どのような状態の方でも入浴できる多機能なお風呂でした。実際の施設を見学し、入所者が生き生きと施設内で生活している様子や、介護士の温かい介護を見ることにより、参加者が持っていた「日本の介護施設=冷たい」というイメージが変わりました。ツアー終了後には、今後自分の家族を介護しなければいけなくなったときには、積極的に施設を利用したいという感想がありました。

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全2回のセミナーを通じて「介護」に関する知識を深めることができました。「介護」という今後益々身近になっていく分野を楽しく学ぶ、良い機会となりました。