「第6回世界お茶まつり」に参加しました
2016年06月09日
2014年ふじのくに留学生親善大使
Dang Ngoc Thachさん(ダン ゴック タックさん)
ベトナム出身
「五感でお茶を愉しむ」ことが実感
5月13日金谷市で多様な国のお茶を愉しむことができる「第6回世界お茶まつり」に参加しました。当日は、川勝平太知事をはじめ、多くの市の代表者などが出席していました。今回のテーマは、「O-CHAを愉しむ」 -O-CHAを五感で感じよう- ということでした。人は「五感」で感じ、心が震えた時にそのものを「愉しんでいる」と感じるようです。私は、今までお茶を、色と香りと味だけで感じていたので、今回自分で葉っぱを触ってみたり、注ぐ時の音を聞いたりすることを意識したら、初めて本当に「五感でお茶を愉しむ」ことが実感できました。開幕式後は、様々なお茶の愉しみ方も体験しました。開会式で味わったお茶は、レモンが入っていて、飲むととても爽やかな酸っぱさで、体が冷やされて非常に新鮮な感じがしました。日本のお茶だけでなく、南米のパラグアイのお茶も体験しました。こちらは、煎茶にお湯を入れるのではなく、乾燥茶に健康に良いハーブなどが入ったお水を注ぎ、ストローで吸い込む、非常に興味深い飲み方でした。お茶と一緒にケーキがセットで付いていましたが、少し塩っぽい味で、お茶が一層味わい深くなりました。パラグアイの夏は、50度近くになって、すごく暑いので、パラグアイ人は常にこのお茶を大きな水筒に入れて携帯し、水分補給をしているそうです。お茶の葉っぱの作り方から、容器の形まで、全てにパラグアイの文化が感じられました。
世界中のお茶を見たり体験したり
お茶まつりに参加した後は「お茶の郷博物館」に行きました。こちらでは、日本のお茶の歴史が展示されているだけでなく、中国のお茶、インドのミルクティ、トルコのチャイなど、世界中のお茶を見たり体験したりすることができて非常に勉強になりました。会館の真ん中には現代のお茶の祖先だとされている世界の最初のお茶の木がありました。この木は、梨の木のような形をしていて、普通のお茶の木と比べて何十倍も大きくて、非常に印象に残りました。また、博物館の外では、お茶で作られたカクテルも飲んでみました。普段の生活で飲む、お茶割りとは違って、自分にとってはとても新鮮な感じがして、楽しかったです。
お茶は国境を越えて
あっという間に1日が終わり、帰る時は茶畑が遠くまで続く風景を眺めました。振り返ると本当に世界のお茶をたっぷり楽しめて有意義な一日でした。お茶は国境を越えて人と人を繋げ、世界中で様々な「愉しさ」を生み出していると感じました。
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