韓国の食文化の紹介と話し合い

2016年06月08日

申 知 踰さん

2015年ふじのくに留学生親善大使

申 知 踰さん(シン ジ ユさん)

韓国出身

韓国についてお話しながら楽しい時間を送ることができました

9月13日静岡市南部生涯学習センターで韓国の食文化や日本と韓国、両国の文化について話し合って来ました。今回の活動の対象者は定期的に集まって、韓国語を勉強しているメンバーで13日は男性1人、女性5人でした。みんな普段、韓国を勉強しているけれど、なかなか韓国人と接する機会がなくて、韓国の人と実際に会ってお話がしたいという依頼でした。韓国の食文化を中心に韓国の文化について話が聞きたいということでちょうど韓国のお盆と時期が近かったので、韓国のお盆と食文化について、紹介しました。私は初めて会う人の前で話すことがものすごく苦手な性格なので、どのように韓国の文化について日本語で紹介すればいいか悩んでいました。実際に行くとお菓子やお茶などを用意してくださって、アットホームな雰囲気で韓国についてお話しながら楽しい時間を送ることができました。

この日、いろいろな話をしましたが、特に韓国のドラマを通して面白く感じた韓国の文化や疑問なとについてたくさん話しました。その中で印象的な質問が二つありました。一つ目は韓国のドラマでは、犯罪を犯して、刑期を終えて刑務所から出たばかりの人に白い豆腐を渡す場面がよく出ますがそれはなぜですか?という質問でした。 韓国のドラマをよくみている人だと一度くらいは目にしたことがある場面だと思います。確かに私もドラマでよく目にしますがそれを疑問に考えたことがなくて、答えることができず、携帯を使ってインターネットで調べてみました。すると、豆腐は安くて栄養が多いので昔、長い期間刑期を終えて出た人に栄養食として渡す意味と豆腐は白い色なので豆腐の白い色のように二度と罪を犯さず清潔に生きてほしい思いで渡す意味がありました。

二つ目は韓国ではお正月とお盆(民俗的な祭日)の朝に、茶礼(チャレ)という先祖の霊を迎え入れるための祭礼が行われます。各家庭で祭壇に茶礼床(チャレサン)と呼ばれる20種類を超す食べ物を供え、拝礼など一連の儀式を実施します。その時、茶礼床(チャレサン)にリンゴや梨など果物を供えますが果物の上の部分だけを切っておきます。その点を疑問に感じる方がいて、韓国人である私にとっては見慣れた風景で疑問に感じたことがなく、これも説明することができませんでした。後でその理由について調べてみると全ての皮を剥くと果物が変質しやすいので見た目や鮮度を保つため、積み上げやすくするため、またご先祖様が召し上がれるようになどさまざまな意味がありました。

いろいろな話の中で日本人からみた韓国の文化の印象について話を聞くことができて面白いと感じながら、韓国人でありながらなかなか母国の文化についてうまく説明ができなくて恥ずかしかったです。母国の文化についてもちゃんと説明できるようになりたいと思いました。また、足りないところが多かったと思いますが優しく話を聞いてくださった韓国語を勉強しているメンバーの方々にも感謝します。

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