高校生のための進路ワークブック

2023年02月20日

この教材は、「外国につながる高校生が進路を自分事と捉え、主体的に動き始めることができる」ことを目的として作成しました。
生徒が自分の将来に対して明確なイメージを持ち、具体的な手立てを自分で考え、先生に相談したりして、進路を決められるようになって欲しいと思います。必要なことは自分で調べる習慣をつけさせたいので、情報は必要最小限に抑えてあります。
生徒が自分1人でも取り組むことができるよう、短めの文をやさしい日本語で書いていますが、できれば支援者と一緒に取り組むほうが、より深く進路を考えることができると思います。

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教材の紹介

進路を考えるために必要な6つの項目で構成されています。

1.「生活のこと」2.「お金のこと」3.「仕事のこと」4.「進学のこと」5.「将来のこと・自分が日本語でできること」6.「卒業までのスケジュール」

自分がぼんやりと思っていることを客観視させるために、各項目の始めに質問を設けています。その後本文を読み、自分の考えを明確にしていけると良いです。

使い方

生徒がその場で書き込みながら進めます。

選択に迷った場合でも、その場で必ず選ばせることで、後で自分がじっくり考えるときのたたき台にできると思います。選ぶことができるように、得意なことや苦手なこと、本人の職業観などを質問しながら進めていただければと思います。

なお、「進学のこと」については、就職希望の生徒の場合は飛ばしても構いません。
一方で、進学希望の生徒の場合は、将来の仕事についても考える必要があるため、「仕事のこと」は全員取り組むほうが良いです。

また、最後のページに「今日からやるべきこと」を記入する欄があります。実際に行動に移せることを生徒自身に決めさせてください。

特に説明を要する点

「仕事のこと」の本文中では、新卒一括採用、中途で正社員になることの難しさなど、日本独自の就職システムや実情について、あまり詳しく説明できていません。補足説明をしていただけると良いと思います。

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この事業は、一般財団法人自治体国際協会の助成により作成されました。