特集「世界から見た驚き日本文化」 Vol.1 お葬式
2016年06月08日
日本に長くいるのにわからないことがありませんか。そんな外国人の困ったにお答えします。
日本の葬儀で最も多い仏式についてお話します。 お通夜かお葬式にでるのが一般的です。 両方出るときはお葬式のときに「香典」(不祝儀袋に入れて)を持っていきます。 祝儀袋は結婚式や出産のお祝い、入学のお祝いなどに使います。 黒と白の袋が不祝儀袋です。コンビニや100円ショップ、文房具店に売っています。 不祝儀袋には「御霊前」か「御仏前」と書いてあります。「御霊前」と書いてある袋を用意し、下に名前を書きましょう。中にお金を入れます。裏に金額を書きます。だいたい3000円です。親しい人の場合は5000円を入れます。きれいなお金は入れないようにします。 |
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お通夜のときは黒っぽい服を着ます。化粧は控えめに、真珠以外のアクセサリーや香水はやめましょう。 男性は黒いスーツに黒いネクタイをします。靴下も忘れず黒で! |
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会場へ行ったら受付で「芳名録」に名前を書いて、「香典」を渡します。そのときすぐか、帰り際に「会葬御礼」をもらいます。一般的に「会葬御礼」はお茶やお菓子、洗剤などの消耗品です。一緒に会葬礼状とお清めの塩をもらいます。(最近では、「会葬御礼」を「香典返し」と呼ぶことが多いです。)
会場の中に入ると、会場の人が案内してくれます。「お焼香」をするときは僧侶と遺族に一礼をして「抹香」を親指と人差し指と中指でつまみ、それを目の高さまで上げて煙の出ている香炉の上に静かに落とします。そのあと、手を合わせてご冥福を祈ります。最後に遺影に一礼して席に戻ります。わからなかったら周りの人の様子を見てまねをしてください。「お焼香」の「抹香」は食べませんよ!
話すときは小さな声でしましょう。だいたい1時間ぐらいで終わります。 後日、「会葬御礼」とは別に「香典返し」が送られて来る場合があります。
葬儀の形式は、宗教や地域によって異なる場合があります。わからないときは周りの人に聞きましょう。
2016年1月 冨田貴子