特集「世界から見た驚き日本文化」 Vol.3 年金

2016年06月08日

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日本に長くいるのにわからないことがありませんか。そんな外国人の困ったにお答えします。

日本に来て20年働いて来ました。65歳になったら会社から仕事をやめてくれと言われました。これからどうやって生活していったらいいですか?

 

南米出身の日系人が日本で働き出して25年。
言葉も文化も違う国で働き、家族を支えてきた皆さん、長い間本当にご苦労様でした。
健康であっても仕事がなくなってしまえば、どうしていけば良いかと心配でしょう。
これから日本で生活していくのか、それとも国に帰るのか、考える良い時期ですね。

 

日本の年金制度を知っていますか?
あなたが国民年金や社会保険(厚生年金)に入っていれば、年金手帳を持っているか、自宅に[年金定期便]という緑色の封筒が送られてきているはずです。
そこにいつからいつまでどの年金を納めたか、会社を変えたりやめたりしても納めた期間が全部書かれています。
20歳から60歳までの間に25年分(300月)納めれば、あなたが65歳になった時から亡くなるまで年金を受け取ることができます。

 

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25年間納めていなくても、あなたが永住者の在留資格を持っていれば、空期間【カラキカン】(20歳から日本に来るまでの期間を25年の中に計算してくれる)がありますので、年金事務所に行って手続きをしてください。
年金は母国へ帰っても受け取れます。

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老後の生活は、貯金やアルバイト、年金、または家族で支えあってすることになります。
年金を払っていない若い人もご自身や家族の将来のことを考えて、ぜひ年金に入ってください。国民年金は市役所か年金事務所で、厚生年金は会社で手続きをします。

 

もし、あなたが6ヶ月以上年金を納めていたけれど帰国することになったら、2年以内に海外から手続きをすれば脱退一時金を受け取ることができます。その時は帰国する前に市役所で転出届けを出す必要があります。

 

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もっと詳しく知りたい場合は、生活ガイド「年金」を読んでください。
リンク:http://www.sir.or.jp/multiculture/useful/detail/id=499

2016年4月  冨田貴子