令和4年度静岡県災害時外国語ボランティア研修会(東部)「ボランティアの役割と心構え」
2023年04月04日
日時:2月19日(日)13:30~16:00
場所:プラサヴェルデ402会議室
参加者:15名(災害時外国語ボランティア登録者及び関心のある方、日本語学校に通う留学生等)
講師:崔英善(チェヨンソン)氏 (地域国際化推進アドバイザー)
韓国出身の講師、崔英善さんは、自身も東日本大震災の際にボランティアとして活動した経験があり、様々な経験を基に、外国人の立場から見たボランティアに求められる役割や、外国人と接する際に必要な心構え等について説明していただきました。
前半は、日本で暮らす外国人の状況、災害時の外国人支援の必要性、災害時外国語ボランティアの役割等について説明していただきました。言葉が分からないため情報が届かない、災害に対する知識が少ないためどのような行動を取ればよいか分からないといった外国人に対して、文化や習慣、宗教等にも配慮しながら支援する必要があると説明がありました、また、避難所に行ってよいのか分からなかった外国人が、避難所で日本人から声をかけられてすごく嬉しかったというエピソードも紹介していただき、ボランティアとして外国人に寄り添い、思いやる姿勢が大切だと気付きました。
後半はやさしい日本語について学びました。在住外国人の多国籍化が進み、全ての言語に対応することが難しい中、やさしい日本語の活用が広がっています。やさしい日本語の書き方や話し方について詳しく教えていただいた後、災害に関する文書をやさしい日本語に直して説明するグループワークを行いました。各グループに外国人にも入っていただき、どんな用語が分からないのか、どんな言葉にすれば伝わるのか等試行錯誤しながら、活発に意見交換する様子が見られました。実際にやってみることで、情報を伝えることの難しさにも気づいたようで、大変有意義な機会とすることができました。
参加者からは「外国出身の講師からリアルな声や経験が聞けてとてもよかった」、「やさしい日本語の具体的なポイントがわかった」といった声がありました。