講座・研修会
2025年10月08日
対話交流型の初期日本語教室を開催するために、教室で活動する日本語指導者等の養成やネットワーク会議等を開催しています。
●令和7年度

令和7年度外国人材の受入れ・共生のための地域日本語教育推進事業 「地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業」活用
<市町地域日本語教育担当職員・コーディネーター研修>
【開催日】令和7年6月5日(木)(オンライン)
【参加者】静岡県内24市町の行政職員33名とコーディネーター等11名
研修では、文科省からの日本語教育推進に関する法律や国の政策についての説明、県多文化共生課からの県内の外国人住民の状況や県の地域日本語教育に係る取組の紹介がありました。また、県地域日本語教育コーディネーターより「地域日本教室」の役割として、「日本語を学ぶ場所」だけでなく、通う人たちにとっての「居場所」であり、「交流・地域参加の場」であること等のお話がありました。
研修後半では、対話交流型日本語教室を実際に開催している菊川市と焼津市に取り組みについて紹介いただいた他、グループごと各市町の日本語教室の状況や多文化共生施策などについて情報交換をしました。
<対話交流型地域日本語教室指導者養成講座【第1期】(全5回)>
【開催日】①6月8日(日)、②6月15日(日)、③7月13日(日)、④7月27日(日)、⑤11月16日(日)
【講座申込者】38名
第1回目の講座では、地域日本語教育推進の背景や目的、静岡県の取組や県が推進する対話交流型の日本語教室について理解を深めました。静岡県立大学の高畑教授より「地域日本語教育から始まる多文化共生の地域づくり」と題した講義をいただいた後、県の取組の紹介や県地域日本語教育コーディネーターから対話交流型教室の構成員や役割などのお話しがありました。
【参加者の感想】対話交流型の場所づくりのイメージができるようになりました。/色々な立場の方が参加しており、非常に意識が高く、素晴らしいと思いました。/他の市町で実施されている具体例をもっと詳しく知りたかったです。
第2回目の講座では、対話交流型教室の意義について学んだ後、日本語が初期レベルの学習者とのコミュニケーションの取り方を体験するワークショップを行い、県の学習教材の使い方やワークシートの各ワークの目的等を日本語教育の参照枠と照らし合わせながら考えました。県が推進する対話交流型教室への理解を深め、言葉を使わない対話活動の楽しさを知り、教室活動の進め方について学びました。
【参加者の感想】やってみて初めて気づくこと、やったからこそ気づく思いなど今年度の活動のモチベーションになりました。/各教室実践地域の積み上げが成果として感じられた。/実際に活動している方から現場の話を聞けて参考になった。
第3回目の講座では、対話交流型教室の活動計画の立て方について、コースデザインと活動進行表の作成に向けてグループで活動をし、実際に指導者として場づくりをデザインするために必要なスキルを学びました。
【参加者の感想】具体的な活動の流れや気をつける点等とても興味深い内容だった。/考え方や意識すべきポイント等学びが多かった。/初めて指導者をするので、アイスブレイクや活動の進行の仕方などを教えていただき、とてもためになりました。
第4回目の講座では、日本語学習ポートフォリオと学習者オリエンテーションについて考えました。受講者の携わる教室で使用しているポートフォリオをみながら、その特徴やねらいなどを話し合ったほか、コース開始前にオリエンテーションを行う重要性や組み込む内容などを話し合いました。
【参加者の感想】色々な地域で使用されているポートフォリオの具体的な例があり、イメージがわきやすかったです。/ 多文化共生という視点にたって教室活動ができると、学習者の居場所となることができると思った。/ 地域日本語教室は、地域の事情、参加者によって柔軟に変化できるものであることがよくわかりました。/ 県内各地の同志と顔見知りになれたのは、貴重な講座となりました。
●令和2年度~令和6年度
日本語指導者等養成講座
日本語支援者養成研修
日本語学習教材作成委員会
モデル日本語教室
静岡県は、初期の日本語レベルの外国人県民が、生活に必要な最低限の日本語を身につけられることと、その過程に、支援者として地域の日本人県民が関わることで、相互理解を進め、地域における多文化共生社会の形成を促進することを目標に、令和2年度から県内市町で対話交流型の「生活者としての外国人のための初期日本語教室」を開催しています。
モデル教室実施市町
年度 |
モデル教室実施市町 |
令和2(2020)年度 |
磐田市、菊川市 |
令和3(2021)年度 |
袋井市、牧之原市 |
令和4(2022)年度 |
焼津市、富士市 |
令和5(2023)年度 |
富士宮市 |
令和6(2024)年度 |
吉田町 |
令和7(2025)年度 |
なし |