令和元年度 静岡県外国語ボランティア研修会(東部)

2020年02月01日

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2019年11月17日(日)沼津市立図書館の第1、第2講座室において静岡県外国語ボランティア研修会を開催しました。午前に「災害時多言語支援」(災害時多言語ボランティア研修会)、午後は「おもてなし講座」(外国語ボランティアバンク研修会)をテーマに行いました。

災害時外国語ボランティア研修会(災害時多言語支援)

21名の方が参加し、災害時における外国人支援について学びました。
最初に、静岡県が設置する「静岡県災害時多言語支援センター」からの依頼に基づき活動する災害時外国語ボランティアの活動内容と、沼津市の防災体制と課題について、説明を行いました。そして「災害時に外国人が直面する課題と災害時外国人支援の心構え」と題して、フリーランス スペイン語通訳の岩田久美氏を講師に迎え、講義と演習を行いました。
最初にコミュニティ通訳の必要性を説明していただきました。コミュニティ通訳とは言語的マイノリティを通訳・翻訳面で支援することによって社会につなげる橋渡し役を意味します。通訳内容を相手に伝えるだけでなく、相談の内容を分析し適切な専門家につなげる役割が求められています。
後半はグループに分かれ、通訳力を高めるための実践練習を行いました。災害時を想定したロールプレイングでは「罹災証明書、仮設住宅という日本語を何と通訳するかが難しかった」など日常使わない特殊な用語の通訳の難しさについての感想をいただきました。

外国語ボランティアバンク研修会(おもてなし講座)

午後の部は東京都が取り組んでいる「外国人おもてなし語学ボランティア おもてなし講座」を行いました。2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控えて外国語ボランティアバンク登録者以外の方にも参加を呼びかけ、当日は44名の方が参加されました。講師に松尾英俊氏(一般社団法人 全国外国語教育振興協会)を招き、グループワークを行いながら日本文化、道案内、緊急時の対応を英語で説明する練習をしました。
講座の中盤では参加者の方に心に残ったおもてなしの体験と逆に印象が悪かった体験談を発表していただきました。
最後に「良いおもてなしとは何か」を皆さんに話し合っていただきました。参加者の方から出た良いおもてなしとは、「①笑顔!!②相手への思いやり③笑顔で積極的に話しかける④やさしい気持ちで相手のニーズを知る⑤挨拶」という意見がでました。午後の講座では「具体的な事例や英語表現など分かりやすかった」というご感想を多くいただきまた。参加してくださった皆様、ありがとうございました。