平成28年度 第2回外国語ボランティアバンク研修会実施報告

2017年01月30日

医療通訳現場で起きている現実

昨年11月26日土曜日、静岡県観光・国際交流センター共用会議室にて今年度2回目となる外国語ボランティアバンク研修会を開催いたしました。今回は「医療通訳現場で起きている現実」について、静岡済生会総合病院 医療ソーシャルワーカーの岩﨑圭介氏と当協会の医療通訳者 福井ユミ氏にお話を聞きました。
現状として、親の深刻な病状を幼い子供が通訳しなければならない場合や、誤った薬の服用による病状悪化など、日本語がわからないことが原因で、病気以外でも辛い思いをしなければならないケースが多いこと、その背景には言葉がわからないからだけでなく、文化の違いも原因の一つとなっておりことなどのお話があり、講師を務めて頂いた福井さんからは「これからは外国人通訳者と日本人通訳者がお互いにできることを補い合いながら、それぞれのケースについてより合った医療通訳が求められる」とおっしゃっていました。
この研修会は、いますぐ医療通訳ができる人を探したり育てたりすることは目的ではなく、まずはみんなで、現状や医療通訳者の活動を知ろうということを目的としたこの研修会ですが、参加いただいた方からは「医療通訳の現状と重要性をはっきりと感じた」「今から将来、自分に何ができるかを考える参考になった」とのご感想をいただき、少しずつでも医療通訳についての理解が広がった意義のある研修会となりました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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