平成28年度 外国人技能実習生等のための地域連携日本語教室

2017年01月30日

静岡県の外国人労働者は約40,000人(全国5位)、外国人労働者を雇用している県内事業所は約5,200あります。外国人技能実習生も非常に多く、県内の各地域に分散して居住しています。“モノづくり県”と言われる本県は、製造業や水産加工業が盛んで、実習生を含む外国人労働者等はこうした産業を支える重要な地域構成員です。一方で、多くの自治体がボランティアによる日本語教室を開催していますが、そのほとんどが街の中心部で開催される週1回、2時間程度のものであることから、街の中心部から遠く離れた事業所や工場で就労等する外国人労働者等の中には、日本語の学習機会を逃している方が数多くいるものと思われます。また、当協会に寄せられる企業からの日本語指導にかかる相談件数が年々増加しているため、当協会がコーディネートを行い、日本人労働者・外国人労働者等・日本語指導者の三者を結びつけた日本語教室を実施しています。

SUS株式会社(菊川市)

日本語教室を始めたときには、実習生は職場での担当業務は理解していても、簡単な受け答えしかできない、ひらがなも書けない、というレベルでした。毎回の授業で少しずつ会話力をつけ、日記やプリント学習を通して日本語でのやりとりが大分できるようになりました。最終日は社内の朝礼でスピーチを行い、自分の思いや仕事の目標を発表しました。明るい雰囲気で楽しく勉強を続けることができ、日本人上司から褒められたことでさらにやる気がアップしました。企業からの要望を受け、1月から第2期の日本語教室が始まりました。実習生の更なる日本語の上達と日本人社員からの反応がとても楽しみです。

 

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開催期間 2016年9月2日~12月19日 全12回
学習者 フィリピン人実習生6名 タイ人実習生6名