海外との国際交流(ネパール大地震救援募金)

2016年02月12日

2015年4月25日にネパール中部で発生した大地震について、ネパールと静岡県の文化交流を推進している「ナマステ・ネパールしずおか」の要請を受け、義援金の募集を呼びかけました。義援金募集にかかる銀行口座の開設についてはスルガ銀行にご協力をいただきました。

皆様からのご支援を深く感謝いたします。本当にありがとうございました。

義援金募集期間 2015年5月1日~6月30日
義援金総額 1,466,887円

皆様から寄せられた義援金はネパール大使館の承認を得て「ナマステ・ネパールしずおか」に全額寄託しました。そして、同会と協議の上、震災により校舎が全壊してしまったカトマンズ盆地のブンガマティにある「Co-operative Society Bungamati School(ブンガマティ地域支援学校)」の再建に役立てていただくことに決定しました。

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ネパール大地震救援募金報告会

義援金募集について、その経緯の報告とともに現在のネパール被災地の状況についてお伝えするための報告会を「ナマステ・ネパールしずおか」と共催で開催しました。報告会では同会代表のナレス・マハラジャン氏より震災直後に被災地を訪問したときの様子、半年後に訪問したときの様子をお話いただきました。そして、支援先となった「Co-operative Society Bungamati School(ブンガマティ地域支援学校)」をスカイプでつなげ、理事長・校長から学校の紹介や地震のときの子ども達の様子、現在の校舎再建の状況について直接説明していただきました。さらに、理事長からは「子ども達は一生懸命勉強している。静岡からの支援に心から感謝しています」と謝意が伝えられました。さらに、スカイプを通して現地の子ども達と報告会参加者が「好きな教科は何ですか」「静岡はどのようなところですか」などお互いに質問をしあったりしました。

開催日時 2015年12月20日 日曜 13時30分~16時00分
会場 静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」映像ホール
参加者 60名

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Co-operative Society Bungamati School(ブンガマティ地域支援学校)

ブンガマティはネパール首都であるカトマンズから車で30分程度のところにある小さな村です。6世紀から続く歴史と文化を継承しており、クマリ(生き神)も居住しています。ブンガマティ地域支援学校は、元々は地域住民がお金を負担し合って創られた学校で、裕福ではない子ども達も通えるように配慮しており、識字教育を目的とされていましたが、現在はITを学ぶプログラムもあります。小学生から高校生まで、生徒数は約260人です。また、学校と同じ敷地内に老人ホームが併設されているだけでなく、ネパールの歴史や文化に触れることができることから、観光客が泊まれるようなホームステイ施設とプログラムもあり、村の収益になっています。

しかしながら、地震により学校と宿舎は全壊してしまい、現在も子ども達は仮設の校舎で勉強しています。先生によると、ほとんどの子どもは平常心を取り戻し、震災前の様子と変わらず勉強しているということでしたが、中には大きな物音に反応したり、夜眠れなかったりするなど、現在でも心のケアを必要とする子どももいるということでした。

建設資材の高騰などの事情から、校舎の再建設は遅れていますが、2016年3月ころには完成の予定とのことです。

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