静岡県では、外国人の定住化及び外国人観光客の増加に伴い、外国人が病院を受診する機会が増えています。当協会は平成25年より医療通訳事業に取り組んできました。その中で医療通訳者養成講座を開催し、修了生を医療通訳者として登録後、病院からの要望に応じ、通訳紹介を行うことで、医療通訳の体制整備に努めています。
円滑な外国人診療のためには、まず医療従事者の方に医療通訳の必要性や利用方法を理解いただく必要があります。今回は、その一環である医療従事者を対象としたオンラインセミナーの様子をご紹介します。今年度は、外国人妊産婦への支援に苦慮する医療機関や自治体が増加していることを受け、東部健康福祉センターと共催で、駿東田方地区の妊産婦に関わる医療関係者を対象に、具体的な支援について考えるセミナーを開催しました。医師や看護師、保健師、助産師など約40名の方が参加し、現状と事例の共有や医療通訳のロールプレイを通して、活発な意見交換が行われました。
日時:11月5日(水)17:00~19:00 方法:オンライン(Zoom)
参加者:38名
日本での妊娠出産に際して、母子手帳交付や産後訪問など他の国にはない制度もあり、戸惑う方も少なくないようです。今回参加した医療関係者の皆さんからは、現在現場で使用している翻訳機では伝えきれない部分があるとわかった、また、行政の制度やケアの内容を説明する際、母語で伝えることが支援者の安心と信頼につながるといった感想があり、医療通訳の必要性を改めて実感した方も多かったのではないかと思われます。今後も現場の声に耳を傾け、医療関係者の方とも連携しながら、医療通訳の周知と体制整備を目指します。