令和6年度ブラジル人学校生徒キャリア形成支援事業(静岡県委託事業)

2024年07月31日

本事業では、県内のブラジル人学校に通う生徒を対象にキャリア教育を実施しています。生徒一人ひとりが卒業後の自分の進路や将来について具体的に考え、さまざまな可能性があることを知り、進路について理解を深めることがねらいです。エスコーラ・アウカンセ(浜松市)、EAS(浜松市)でブラジル出身の講師が自身の経験談を話し、生徒たちへ応援メッセージを送りました。

講師

  • 柳澤 クリスティーナ 氏(浜松市教育委員会他)
  • 村上 ナオキ 氏(県教育委員会日本語指導コーディネーター他)
  • 宮本 ルーカス 氏(通訳)
  • 相川 ヌビア 氏(静岡文化芸術大学修士課程)

エスコーラ・アウカンセとEASでは、柳沢氏と村上氏が自身のライフヒストリーを語りました。柳澤氏は、日本とブラジルのつながりについて説明し、自分もブラジルでは「日本人」、日本では「ブラジル人」として扱われたこと、来日当初は日本語が分からず、工場で働きながら自分で日本語を勉強したこと等が紹介されました。また、生徒たちに日本とブラジルの両方のルーツがあることを誇りに思おう、夢に向かって自分で種をまき、大事に育てよう、というメッセージが送られました。村上氏からは幼少期からブラジルと日本を行ったり来たりした経験から、学習言語の習得に苦労したこと、今は「助けられた立場」から「助ける立場」となりポルトガル語と日本語の両方を活かした仕事をしていることが紹介されました。

EASでは、柳澤氏と村上氏に加え、宮本氏と相川氏も経験談を語りました。宮本氏は、自分の将来を切り開くには日本語が必要だ、という思いから19歳で高校へ入りなおし、日本語能力試験N1を取得したことが語られました。相川氏は自分も14歳まではEASに通っており、当時は日本語が全くできなかったこと、日本の学校では苦労したけれど得意の英語を活かして英語推薦で大学へ入学したことが紹介されました。生徒たちには「悩むこともあるだろうけれど、自分次第で将来は開かれるので諦めないでほしい」というメッセージが送られました。