当協会では県内企業に就職を希望する留学生に対し、就職に必要な知識やマナーの習得、静岡県の産業や企業についての理解を深めるための就職支援講座を実施しています。10月と11月に浜松市と静岡市で開催した講座について報告します。
(公財)静岡県国際交流協会 事業報告 (公社)ふじのくに地域・大学コンソーシアム委託事業
| 日時 | 10月14日(土)10:00~12:00 | 10月21日(土)10:00~12:00 |
| 場所 | 静岡大学浜松キャンパス 佐鳴会館 | =ODEN(イコールオデン) |
| 参加者数 | 14名 | 16名 |
| OB/OG | 郭歩塵(カクホジン) 氏 (中国)/矢崎部品(株) Kübra Taş(キュブラタス) 氏 (トルコ)/ヤマハ発動機(株) NGUYEN DAO(グエンダオ) 氏 (ベトナム)/(株)モアソンジャパン PHAM THI THU HA(ファムティトゥハー) 氏(ベトナム)/(株)モアソンジャパン | 孫江明(ソンコウメイ) 氏(中国)/(株)大鉄アドバンス 田雨霏(デンウヒ) 氏(中国)/(株)大鉄アドバンス 顏嘉瑢(イエンカヨウ) 氏(中国)/ Tabi info Lab パッカン・ナパッサポーン(タイ)/(株)中村機工 |
県内企業に勤めている留学生OBOGを招き、現役留学生との交流会を開催しました。OBOGたちは元留学生として、自分達の経験を後輩に伝えたいと、心よく参加していただきました。
パネルディスカッションでは、どのようにして現在の仕事に就いたのか、学生時代の就職活動の経験、現在の仕事内容、社会人になって大変なことや良かったこと等についてお話いただきました。様々な業種、職種の仕事に就く先輩たちから、それぞれ違った就職活動の経験を聞くことができ、大変参考になりました。就職活動は早めに始めた方がよいこと、自己分析や情報収集が大切なこと、学生時代に日本語をしっかり勉強しておくこと等いろいろなアドバイスをいただきました。フリートークでは、自分がどんな仕事をしたいのか、どんな仕事に向いているのか分からない、就職活動について不安に思っていること、社会人の生活や日本の企業での働き方などについて先輩たちに積極的に質問している様子が見られました。和気あいあいとした雰囲気の中、同じ境遇を持つOBOGだからこそ聞けることや、共感することが沢山あったようでした。
参加した留学生からは、「将来に対する心配や不安があったが、社会人になった先輩たちの明るい様子を見たりお話できたりして安心した」「日本の会社に対して持っていたイメージと違う所が分かった」といった感想がありました。
| 日時 | 11月18日(土)13:30~16:30 | 11月25日(土)13:30~16:30 |
| 場所 | 静岡大学浜松キャンパス 工学部7号館7-11 | B-nest 静岡市産学交流センター |
| 参加者数 | 3名 | 10名 |
| 講師 | しずおかジョブステーション西部 杉山氏・丸田氏 | しずおかジョブステーション中部 橋ヶ谷氏・柏木氏 鈴与株式会社 平野広幸 氏 |
留学生から苦手だという声もよく聞く面接について、面接の時に知っておくべきポイント、日本特有の所作やマナーなどについて学びました。前半は、日本の就職活動の特徴や面接に臨む上で知っておくべき基礎知識、お辞儀の仕方や座り方について、実演を交えながら学びました。自分はどういう人間なのか、なぜ日本に留学したのか、将来のビジョン等について、しっかりと自己分析しておくことが大事だと教えていただきました。
後半は企業の方も面接官役とし参加していただき、模擬面接を行いました。入室から退出まで本番を想定した流れで行い、学んだことを生かしながら熱心に取り組んでいました。いざ体験してみるとなかなか言葉が出てこなかったり、話に詰まってしたりする場面も見られました。自分に足りない所や準備の大切さが分かったという声があり、実際に体験したからこその気付きが多くありました。面接官役を務めた講師からは、具体的なエピソードがあると共感しやすい、母国と日本両方の言語と文化を知っていることは大きな強みになる、企業は面接でどんな所を見ているのか、どんな人材が欲しいのかといったことについて、大変貴重なアドバイスをいただきました。
参加した留学生からは、「自分に足りないことを実感し、きちんと準備することが重要だと思った」「いろいろなアドバイスをいただいたので今後の就職活動を生かしたいと思います」といった感想がありました。

