日本国際連合協会 静岡県本部

第49回 「国際理解・国際協力のための中学生作文コンテスト」受賞作品

静岡県大会 日本国際連合協会静岡県本部長賞

「私がもし国連職員なら」
選択テーマ “もしも私が国連職員なら”
富士宮市立富士宮第一中学校 3年 芹澤花奈 さん
 ソ連崩壊と共に、冷戦が終結し、これで平和が訪れるかと思う間もなく民族紛争の時代に突入しました。血で血を洗う虐殺、報復のためのテロ、平和な日本にいる私達は忘れがちですが、今この時にも戦火におびえる人がいる世界で、国連の果たす役割りはとても大きいと思います。
紛争解決のための活動の他、戦場となった地域では安全な避難所や医薬品が必要でしょうし、貧困や飢餓に苦しんでいる人々には、水や食料を届けたいです。そして、生命を守ることができたうえで私が国連に期待することは、教育です。教育こそ、平和な世界を作るために必要不可欠なものだと思うからです。
 私は、学校行事などに熱く燃えるタイプです。だからもし第二次世界大戦中に生まれていたなら、きっと軍国少女になっていただろうなと思います。熱く燃えて若者を戦いに送り出す立場になっていたかもしれませんし、男子だったら戦場で多くの人を殺していたかもしれません。あの戦争の意味を理解できる今の時代には考えられないことですが。 今、世界各地で繰り返されるテロは許されるものではありません。全く罪のない人が殺される不条理、残された人達の悲しみを、私たちは想像することができます。でも戦場で育ち、満足な教育を受けることもできなかった子供達には無理かもしれません。知らないことを創造することはできないと思うからです。学校も機能せず、行き場のない少年少女に同胞のため、神のための聖戦であると教えれば、テロリストをつくるのは簡単なことでしょう。あるいはまた、世界のことも、国のことも、自分自身のことさえわからず、ただ産まれて死んで行く子供たちもいるのではないでしょうか。誰にも等しく人権はあるはずなのに、現実は本当に不平等だと思います。
もし私が国連職員なら、世界のどの地域の子供たちも平等に教育を受けられるように努めます。学校の無いところにはつくり、紛争で知識層がいなくなった地域では、正しい知識を教えられる教育者を養成したいです。
 そしてまた、正しい情報を人々に伝えたいと思います。これは報道の仕事ですが、中立の立場の国連がリーダーシップをとってもいいと思います。情報がいきわたらない発展途上国だけでなく、自由に自分の意見をいえない地域もあります。権力によって情報を発信できず、ジャーナリストが口をふさがれるようなときは、国連が介入してもいいのではないでしょうか。
 また、一見自由にみえても情報が操作されたような場合は、それを明らかにするべきだと思います。そのような権力が大国であったとしても、国連は大小各国が同権なのですから何らかの方法で正していきたいです。職員の立場でできる仕事ではないけれど、実現すればいいなと思います。
人間は歴史から学ぶことができるはずです。何度となく繰り返される戦争の惨害から将来の世代を救うためには、その歴史を知らなくてはなりません。誰もが平等に知識を得、想像力をはたらかせ、選択し、行動することができるようになることが、平和への第一歩だと私は思います。

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