税金

2016年01月15日

1年以上、日本に住んでいる人は、税金を払わなくてはなりません。
日本の税金は、国に払う「国税」と、県・市に払う「地方税」があります。

国税

所得税

所得税は、1月1日から12月31日までの間に仕事をして、もらった給料によって金額が決まります。

確定申告と源泉徴収・年末調整

自分でお店を開いていたり、会社を経営していたりする人は、毎年1月1日から12月31日まで稼いだお金から、仕事に使ったお金や税金の金額を税務署に知らせます。これを「確定申告」といいます。会社から給料をもらっている人は、会社が毎月の給料から所得税を引いています。これを、「源泉徴収」といいます。しかし、毎月引かれている税金は、生命保険などの税金がかからないものを引いて計算されているわけではありません。そのため、会社は「年末調整」をして、その年、その人が払わなければいけない正確な税金の額を計算します。12月から1月ころに給料や税金の金額を証明する源泉徴収票が会社から渡されます。給料を証明する書類なので、なくさないようにしましょう。在留資格を変更するときも必要です。

税金の還付

医療費(病院に払うお金)をたくさん払った人、子どもが産まれて家族が増えた人、1年間アルバイトをしていて稼いだお金が前の年より少ない人、などは仕事をしていても、確定申告をすると、税金の一部が返ってくることがあります。

確定申告は、1月1日から税務署でできます。E-taxというウェブサイトから申告することもできます。
ウェブサイト:http://www.e-tax.nta.go.jp/index.html

参考

浜松市「カナルハママツ」
ウェブサイト:http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamaj/08tax/08_1.html

消費税

お店で物を買ったりサービスを受けたりしたときに払う税金です。8%を消費税として払います。

地方税

住民税(市県民税)

住民税は、住んでいる地域で、生活に必要なサービスを受けるために払う税金です。救急車・消防車をよぶ、学校に行く、ごみを出す、など生活に必要なサービスを受けるために払います。会社の給料と一緒に払う人と、家に送られてくる「納付書」で払う人がいます。

自動車税

毎年4月1日時点で、自動車を持っている人にかかる税金です。静岡県から納税通知書が来たら、5月の期限の日までに払いましょう。コンビニエンスストア、銀行などで払います。

軽自動車税

毎年4月1日時点で、原動機付自動車(原付)、小型特殊自動車、軽自動車、二輪の小型自動車などを持っている人にかかる税金です。市役所から納税通知書が来たら、6月の期限の日までに払いましょう。
自動車を人にあげたとき、廃車にしたときは運輸支局で、手続きをしましょう。
自動車を持っている人の登録を変えないと、税金をずっと払わなくてはなりません。

その他の税

車検のときにかかる自動車重量税や、土地や家を持っている人にかかる固定資産税があります。

納税証明書、所得証明書

納税証明書は、住民税をきちんと払っているということを証明するものです。所得証明書は、課税証明書ともいいます。お金をいくら稼いでいて、そのお金に対していくら税金を払わなくてはならないか、を証明するものです。
これらの証明書は、課税額を証明する年の1月1日時点に住んでいた場所の市役所でもらうことができます。

二重課税防止手続き

日本で働いたお金をもとに、本国で事業を始めたり、土地を買う人もいます。このとき、本国で、多くの税金を払うように言われることがあります。これを二重課税といいます。日本で税金を払っていれば、本国で税金を払わなくても良い、という租税相互条約を結んでいる国は次のとおりです。

日本租税相互条約をしている国(2015年11月現在)64か国

アイルランド、アメリカ、アゼルバイジャン、アラブ首長国連邦、アルメニア、イギリス、イタリア、イスラエル、インド、インドネシア、ウクライナ、ウズベキスタン、エジプト、オーストラリア、オーストリア、オマーン、オランダ、カザフスタン、カナダ、韓国、キルギス、クウェート、サウジアラビア、ザンビア、シンガポール、ジョージア、スイス、スウェーデン、スペイン、スリランカ、スロバキア、タイ、タジキスタン、チェコ、中国、デンマーク、ドイツ、トルコ、トルクメニスタン、ニュージーランド、ノルウェー、パキスタン、ハンガリー、バングラデシュ、フィジー、フィリピン、フィンランド、ブラジル、フランス、ブルガリア、ブルネイ、ベトナム、ベルギー、ベラルーシ、ポーランド、ポルトガル、香港、マレーシア、南アフリカ、メキシコ、モルドバ、ルーマニア、ルクセンブルク、ロシア