医療・保険

2016年03月23日

医療保険

日本に住んでいる人はだれでも医療保険に入らなければいけません。
会社で働いている人は「健康保険」、それ以外の人は「国民健康保険」に入ります。
日本で病院に行くときには、保険証を持っていきます。保険証は医療保険に入っているという証明書です。
保険証を持っていかないと、病院に払うお金がとても高くなります。

医療費(病院に払うお金)

保険に入っていると、自分で払うお金は、全額の3割となります。

例えば、医療費(病院に支払うお金)が3,000円の場合

保険に入っている人(保険証を持っている人)は900円、保険に入っていない人は3,000円を病院に払うことになります。

健康診断

会社で働いている人、またその家族も健康診断を受けることができます。(年齢40歳~74歳の人)
会社から健康診断のお知らせが来たら、なるべく受けるようにしましょう。
日本に来て1年未満の人は市や町で行う健康診断を受けることができます。健康のため、食事をきちんと取り、運動をするなど、気をつけて過ごしましょう。

健康保険

会社で働いている人とその家族は「健康保険」に入ります。
健康保険に入るためには、会社の人が手続きをします。健康保険に入ると「保険証」という保険に入っている証明書をもらえます。病院に行くときには必ず「保険証」を、持っていきましょう。
保険料は毎月の給料からさしひかれて支払われます。金額は給料によって決まり、会社が半分負担します。

国民健康保険

会社の健康保険に入っていない人が入る医療保険です。
外国人でも、住民登録をしている人で3ヶ月以上滞在する人は、国民健康保険に入らなければいけません。
保険料は、郵便で送られてくる「納付書」を使って自分で払うか、銀行などで自動的に引き落とす方法があります。
国民健康保険に入るには市役所に行って、自分で手続きをします。これに入ると「保険証」という保険に入っている証明書をもらえます。病院に行くときには必ず「保険証」を、持っていきましょう。

病院にいくとき

日本の病院はとても混んでいます。
初めて病院に行くときは、先に病院に来た人から診察を受けるため、長い時間待たなければならないときがあります。
病院は、平日(月曜日~金曜日)の昼間と土曜日の午前中はやっている所が多いですが、日曜日はほとんどやっていません。
病院に行く前に、電話をかけて確認しましょう。

夜や日曜日など、病院がやっていない時間帯に体調が悪くなったら、「当番医」の病院に行きましょう。当番医は新聞や市や町のウェブサイトでわかります。また、急な病気や大けがのときは電話で、救急車(119)消防署に連絡します。

病院を探す

静岡県のための医療機関・医療情報検索サイト 静岡県 医療ネットしずおか(英語・中国語・ポルトガル語・韓国語)
ウェブサイト:https://www.qq.pref.shizuoka.jp/qq22/qqport/kenmintop/ 

静岡市国際交流協会
ウェブサイト:http://www.samenet.jp/life/m_list.html

持っていく物

  • 健康保険証
  • 在留カード、パスポート
  • 飲んでいる薬

病院の種類

日本の病院は「診療所」や「総合病院」などに分けられています。風邪や軽い病気の時には、近くの「診療所」へかかるようにしましょう。
詳しい検査や治療、手術などが必要な時は、地域にある「総合病院」へかかります。
「総合病院」では、初めて診察を受けるときに「紹介状」がない場合、初診料がかかり、医師から近くの「かかりつけ医」を持つよう言われることがあります。
休日や夜などにかかる「休日夜間急患センター」がありますが、あくまでも緊急時の診療です。専門の医師がいなかったり、医師の人数も少なかったり、十分な治療ができない場合があります。病気がひどくなる前に、病院へかかるように心がけましょう。

病院にかかるときの流れ

受付に「保険証」を提出します。待合室で待ち、診察、会計、薬を受けとるという流れになります。

  1. 受付
    現在の病気の症状やいままでかかった病気、アレルギーなどについてなど、自分のことを医師が正しい診断をするためにしっかり伝えることが大切です。
  2. 診察
    検査や処置があります。必要に応じて次回の予約をします。
  3. 会計
    医療費は診察が終わってから払います。重い病気などで病院に長く入院したり、治療が長くなる場合は、医療費が高くなることがあります。その場合は、一定の額を超えた金額を支給する制度があります。年齢や収入によって負担する額が違います。詳しくは、「高額療養費制度を利用される皆様へ」でわかります。
    ウェブサイト:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html?utm_source=echofon
  4. 薬の受けとり
    会計の時にもらった処方せん(薬の説明)を持って薬局へ行きます。
    薬局は、病院の外にあることが多いです。薬局では、「ききめ」「飲みかた」「副作用」などの説明があります。

感染症について

結核の予防について

結核は、結核菌によって、主に肺に炎症を起こす病気です。くしゃみや咳をしたときに飛び散り、家族など周りの人が感染することがあります。日本では結核にかかると、仕事や学校へ行けなくなったり、専門の病院へ入院しなければなりません。病院に通う場合は自分で一部治療費を支払いますが、入院する場合は無料です。

AIDSの予防・検査について

AIDSとは、私たちの体に自然に備わっている病原菌などから体を守る働き、つまり免疫機能が働かなくなる病気です。保健所で検査を受けることができます。結果は1~2週間でわかります。前もって電話で予約してください。地域の健康福祉センターや保健所に相談しましょう。

保健所のHIV検査窓口

ウェブサイト:http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-420a/kansen/aids/ktaisaku.html

心の悩みについて

病院以外の施設で、誰にも言えない悩みや問題について電話したり相談したりできる窓口があります。

相談窓口のページ:http://www.sir.or.jp/multiculture/counselor/

外国語での医療情報について

相談窓口のページ:http://sir.r-cms.jp/multiculture/counselor/cate/contents_type=151