令和2年度 外国人の子ども支援員養成講座

2021年04月06日

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静岡県には日本語指導を必要とする児童生徒が公立小中学校に約3,000人在籍していますが、「日本語指導を必要とする子ども」といっても、ひらがなやカタカナの文字指導を必要とする子どもから進学を見据えた教科理解の支援を必要とする子どもまで、必要な支援内容は子どもによって様々です。

研修会は沼津市と掛川市の2会場で実施し、講師はNPO法人浜松外国人子ども教育支援協会の田中惠子さん、信田美智子さん、寺澤昌子さんに務めていただきました。また、日本語指導を必要とする子どもの中でも最も人数が多いと思われる「日本語で簡単なコミュニケーションはできるものの、学校の授業内容は理解できず、授業参加に困難を抱えている子ども」を想定し、日本語指導方法の手立てについて全3回で学びました。

第1回は、文字指導(漢字)の教え方をテーマとし、言葉を分類したり、絵と関連づけたり、カード教材の使い方を学びました。第2回は「書く」をテーマとし、原稿用紙の使い方や、話し言葉と書き言葉の違い、文章を作る上で役立つリンクマップの活用等について学びました。第3回は「読む」をテーマに、読書力を育むために有益な本を紹介いただき、教材の選び方やあらすじ再生の仕方などをワークショップ形式で学びました。どの回も明日からの授業ですぐに活かせる手法が満載の内容で、参加者が講師に質問したり、実際に授業に活用したという報告が聞かれるなど、積極的に参加している様子が見られました。

全3回のうち2回以上出席した方55名に修了証を交付しました。