平成29年度 外国人子ども支援員養成講座(日本語が話せる外国人向け)

2017年10月01日

本講座は、日本語を話す外国人のみなさんに子どもへの日本語の初期指導について学んでもらうことを目的とし実施されました(県受託事業)。講座は全3回(7月28日、8月4日、8月25日)、掛川市で実施され、講師はNPO法人浜松外国人子ども教育支援協会の信田美智子さんに務めていただきました。受講生は、ブラジル、ペルー、中国、フィリピンの出身が多く、現在、学校や教育委員会に所属し通訳や支援員として関わっている方、これから子どもたちへの支援に関わりたい方、日本語の教え方に興味がある方など、31名が集まりました。受講生のみなさんからは、自分自身が苦労をして日本語を勉強した経験をしていることから、日本語が分からなくて困っている子ども達の力になりたい、という強い思いが感じられました。一方で役に立ちたいという気持ちはあっても、実際にどう教えればよいかわからない、という疑問を抱えており、毎回の講座で具体的な指導方法を学ぶことにより、少しずつ理解を深めていく様子が見られました。第1回はひらがなの文字指導、第2回は動詞と形容詞、第3回は初期レベルの日本語指導(数字や代名詞の使い方等)について学びました。どの回も単に聞いて学ぶだけでなく、教材を使ってみたり、模擬授業をして見たりと実践的な内容でした。受講生からは、子どもたちに日本語を教えるときには、分かりやすく、飽きさせない工夫が必要であること、教材が必要でその準備をすることが重要であることなど、多くの気づきを得たという感想が聞かれました。

最後に、全3回のうち、2回以上講座に出席した27名の方が「外国人子ども支援員(日本語サポーター)」として当協会に登録されました。今後、教育委員会等から派遣要請があった際に紹介していきます。