外国人と働く日本人のためのやさしい日本語講座

2021年02月02日

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10月に焼津市が開催した「外国人と働く日本人のためのやさしい日本語講座」の中で、当協会の事業である平成28年から令和元年度までの4年間に行った外国人就労支援事業について説明させていただきました
焼津市の外国人住民は、フィリピン、ブラジル国籍で在留資格は定住者、永住者を持つ方々や、ベトナム、中国国籍の技能実習生等が多く、水産加工業に従事しています。外国人が働くためには、日本語が大きな問題となっています。その一つの解決策としては「やさしい日本語」があげられます。
当日参加してくださった事業所の方たちからは、今後も情報交換の場として、このような会を望む声もあったと伺い、外国人も受入企業も双方が望む職場環境づくりを進めることができたらと願います。
当協会では、下記について報告をしました。

静岡県国際交流協会 外国人就労・定着支援事業

外国人求職者の状況、求人企業からの登録、マッチングと定着支援の4つの取組みについて説明しました。
企業は物流、製造業からの求人が多くありました。一方で、職を求める外国人は、日本での働き方(正社員、派遣等)を理解していない、若い人は正社員への関心が低いなどの問題があったことから、外国人キーパーソン、宗教施設、外国人学校などへ情報を提供しながら、マッチングを進めました。就職については親の影響が強く、親子支援の必要性も見えてきました。
就業後の定着に必要な支援として、イラスト、やさしい日本語などでの仕事への理解度を進める工夫や、外国人特有の生活習慣への理解と待遇改善、休暇の配慮などが必要であること。日本企業の習慣の可視化、PRなど(制服支給、各種手当、退職金制度、ヒヤリハット活動、目安箱など)が効果的だったことを紹介しました。
当協会が受ける外国人の相談の中でも、労働に関するものが多くあります。外国人が安定した生活を送るためには、就労支援は欠かせないものになっています。働く外国人と受入企業双方の理解を進め、工夫をすることにより、成功してる企業も増えています。
当協会では、そのような先進企業の紹介や、マッチング支援の経験を活かし、今後も就労支援事業を進めていきたいと思っています。