平成29年度多文化ソーシャルワーカー育成研修会

2017年08月04日

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県内外国人住民の抱える生活上の問題に対して、文化的・社会的背景を踏まえて専門的相談に応じ、関係機関と連携しながら問題解決まで一貫して支援する人材、多文化ソーシャルワーカーの育成が求められています。

こうした現状を受け、静岡県・静岡県社会福祉協議会と当協会が共催し、毎年多文化共生ソーシャルワーカー研修会を開催しています。

様々な分野で相談業務に関わっている皆様に集まっていただき、外国人の相談に必要な知識や関係者同士のネットワークの構築を目的としているものです。

今年度は、6月23日(金)に静岡市にて、7月12日(水)に沼津市において、移住者と連帯する全国ネットワーク 理事 大川 昭博 氏を講師に招き、「多文化ソーシャルワークと共生社会の実現」をテーマに、研修会を行いました。

行政の多文化共生所管課や外国人相談窓口や通訳者、社会福祉協議会、医療従事者や行政書士や法テラス、NPOや宗教施設、日本語教室の方など74名が参加しました。

横浜市の社会福祉士として、外国人の医療・福祉問題に関わり、様々なケースに対応されている大川さんより、外国人の社会保障・社会福祉制度の現状などをお話いただいた後、医療や教育、また外国人特有の在留資格などを取り扱った事例から、相談対応時の聴き取りの内容や支援の具体的な方策、連携先などについて、グループに分かれみんなで検討しました。

外国人相談に対応する際には、ワンストップで解決する相談先はみつけられないことから、それぞれの皆さんが複数の相談機関や専門家に問合せながら、対応されているとのことでした。

「今回の情報がすぐに使えるものがたくさんあった。」「他の業種の方との意見交換が有意義だった。」などの感想をいただきました。

今後も、日頃のみなさんの活動をサポートする研修会や情報交換の場を持ちたいと思っています。