外国籍住民相談窓口高度化

2016年01月13日

静岡県に住む外国人にとって、市町・市町国際交流協会の外国人相談窓口は、母語で相談できる数少ない場所です。
外国人住民の生活は、長期化・定住化の傾向が進み、外国人相談の内容は複雑かつ多岐にわたります。窓口で対応する外国人相談員や通訳者は、相談者の内容をきちんと聴きとり、必要な情報を提供すること、また、適切な専門機関へつなげることが必要となります。
相談者の問題を解決に導くためには、外国人住民の背景や抱える課題についてなどの基礎知識の習得や専門家との連携が求められています。
各窓口では、予算や人材の確保が困難なことから、多言語対応ができる人材は限られていますし、スタッフは専門家ではありません。窓口間の連携や広域での取り組みが必要です。
当協会では、市町・市町国際交流協会や専門機関と連携を図り、防災、労働、福祉、医療、教育の分野における相談対応の高度化事業に取り組んでいます。
静岡県に住む外国人が、生活をするうえで必要な住民サービスを受けることが出来る用、体制づくりを関係者と共に考えます。

外国人相談員等を対象とした専門研修会の開催

防災、労働、福祉、医療、教育の分野をテーマとした専門研修会を毎年実施しています。
専門機関と連携し、専門家を講師に招き、基礎知識や対応のスキルを学ぶ機会を提供します。
相談対応がスムーズに行われることはもちろんですが、外国人相談者自身の負担の軽減や危険の回避にもつながります。

専門家・専門機関との連携事業

防災、労働、福祉、医療、教育の分野に関わる関係者・関係機関へ呼びかけ、静岡県における体制づくりについて話し合う連絡会等を開催しています。
日本人が利用する住民サービスに、外国人相談業務の従事者と専門家が情報交換や事例検討などを行いながら、静岡県における体制づくりについて考えます。

モデル事業の実施

防災、労働、福祉、医療、教育の分野において、関係者との連携の中で、モデル地域において、先進的に事業を展開します。
外国人住民が抱える課題を抽出し、専門家に支援を受け、事業を企画・立案する。対応策や関係機関との役割や費用を分担し、事業を展開し、先進事例として紹介します。