ムスリム・ワールドフェスティバル

2016年01月23日

県内初の「ムスリム・ワールドフェスティバル」開催

5月3日、県内では初めての「ムスリム(「イスラム教徒」のこと)・ワールドフェスティバル」が静岡ムスリム協会の主催により開催されました。インドネシア、トルコ、シリア、バングラデイシュ等出身のムスリムの皆さん200~300人ほどが、会場の静岡市アイセル21に集まり盛況でした。午前には「展示・体験コーナー」が催され、ムスリムファッションの試着や、「ヘナ・アート」の体験ができました。午後は、コーラン独唱や、歌や・踊り、そしてムスリムの生活を伝える講演などの「ステージパフォーマンス」が開かれました。

「ISISの影響もあって、ムスリムと聞くと静岡の皆さんは少し不安を感じるのではないでしょうか。静岡に住むムスリムが少ないことと、みなさんがムスリムの文化や生活をよく知らないためだと思います。私たちムスリムから静岡の皆さんに情報を発信するために、このフェスティバルを開きました。」と静岡ムスリム協会副代表のアサディみわさんが話してくれました。

一日数回の祈り、豚肉を避けるハラール、断食などへのこだわりに、タブーの少ない日本人は驚きますが、ムスリムはイスラム教と一体となった生活を大事にする敬虔な人たちです。職場での祈りの場、幼稚園や小学校での食事など、ムスリムの生活に必要な環境はまだまだ整っていないので、市内あちこちに分かれて暮らすムスリム家庭の生活は大変だそうです。

中国プラス1として注目される東南アジア各国には多くのムスリムが住んでいます。静岡に住むムスリムもこれから増えていくと思います。宗教とのかかわりが薄い静岡の人々には、敬虔なムスリムの人々の生活から感じる新鮮な驚きを大事にしてほしいし、異なる文化の民を畏敬の念を持って迎え、一緒に生活してほしいと思いました。

イメージ画像

イメージ画像

イメージ画像

記:編集ボランティア 杉山滋敏