平成28年度 静岡県海外技術研修員受入業務

2017年06月04日

「魚の処理、保存方法、加工」について研修

平成29年1月、静岡県海外技術研修員としてアルゼンチンから ケビン クシカウ ヤマウラさんが来静し、焼津市にある静岡県水産技術研究所で魚の処理、保存方法、加工などについて研修を受けました。ケビンさんの研修についての感想をご紹介します。

私の夢は日本から移民としてアルゼンチンに渡った祖父の水産加工工場を再興することです。人生で初めての海外渡航でしたが、以前から自分のルーツである日本、静岡県と水産加工について学びたいと思っていたのでとても楽しみにしていました。研修は焼津市にある静岡県水産技術研究所で加工品について学びました。特に実習では、かまぼこ、サバ節、魚せんべい、魚肉ソーセージ、みりん干しの作り方を学びました。これらはアルゼンチン人の好みに合わせて味を少し工夫すれば現地でも受け入れられるのではないかと思いました。
滞在中は静岡県の自然に感動し(特に富士山)、全ての場所が清潔できれいに保たれていることに感激しました。そして、どこへ出かけても人々のやさしさとおもてなしの心に触れることができました。祖父母のおかげで生活習慣のカルチャーショックはありませんでしたが、日本人の年配者に対して敬意を払う姿勢と時間を必ず守る規律正しさには本当に感服しました。
さらに、東京に在住する祖父の家族と、磐田市では祖母の家族と会うことも叶いました。自分のルーツ、将来のことを考える機会にもなり、自分が日系人でよかったと改めて思いました。
三週間という短い期間でしたが、多くの方にお世話になり、日本の生活文化に触れ、水産加工について学ぶことができました。今は一日も早く、自分の水産加工工場を作り、皆様へ恩返ししたいという気持ちでいっぱいです。

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