特定非営利活動法人 ARACE

2019年11月08日

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メッセージ 外国にルーツを持つ児童生徒は出身地は一か国のみならず多くあり、生活習慣・学校文化と文化そのものが異なるため、多岐に亘る学習支援を行うことが不可欠です。
様々な困難を乗り越え日本の暮らしに適応し自分のキャリアを形成することが大切であると考えます。そのために具体的学習支援、情報提供を行い、また必要に応じ相談支援も行っています。
子供たちが日本語を学び、将来は日本社会に適応して、活躍し、誰もが幸せに暮らせる豊かな多文化共生社会の実現に貢献できる人材となって、地域に住む人々と共に生きるための活動です。国を超え、誰もが幸せに暮らせる、真の意味での豊かな多文化社会の実現を目指しています
団体名 特定非営利活動法人 ARACE
市町 浜松市
取組名 ARACE希望教室
総事業費 1180761
助成金額 358000
連携団体 (公財)浜松国際交流協会、Npocket、浜松市教育委員会、浜松市国際課
背景 アラッセのもとになったのは2002年度~2006年度に市の事業として行われていた不就学事業「カナリーニョ教室」です。ここで指導員をしていた前代表が教室後も支援を続けるために2007年10月に「GRUPO ARACE」を設立し、2008年2月からアラッセ希望教室を始めました。週1回の算数学習支援教室、その後平日にも教室が増え、現在は1.ARACE希望教室事業 2.ARACE未来教室事業 3.進学支援 4.大人の日本語教室事業を実施しています。
目的 「浜松市に暮らす外国にルーツを持つ子どもや家族に対して、教育・生活支援に関する事業を行い、日本人と外国人が共に生き、共に育つことができる地域をつくることに寄与する」ことを目的に、外国にルーツを持つ子ども一人一人の歴史と向き合い、状況を把握して将来のために何が必要か、何ができるのかを子ども、保護者と指導員が話し合って皆で考え、学習支援を中心とした活動を行っています。
「一緒にここから かえていこう」をコンセプトに、一人ではできないことも2人3人と集まって力を合わせれば何かが変わるかもしれないという思いで、知恵を出し合っています。何よりも大切にしているのは、一人一人の子どもやその家族と真剣に向き合い、寄り添うことです。
概要 一人一人のニーズに応じて支援を行っています。
日時:土曜日 10時~12時(原則月3回)参加費2,000円/月
保育園や外国人学校に通う生徒を対象とした「未就学・編入前の部」、日本語初期指導、教科支援を行う「就学生の部」、進学を希望する生徒の補習学習支援を行う「青少年の部」、ポルトガル語の継承語講座を行う「ポルトガル語の部」、学校の課題を一人でこなすことが難しい子どものための「放課後教室」、保護者向けの「相談活動」、保護者や地域住民に子どもたちの成長を見ていただくための「地域住民ボランティアとの交流」を行っています。
特色/特徴 外国籍のバイリンガルスタッフと地域ボランティアが中心になって運営していることがアラッセ希望教室の最大の特徴です。日本語がわからない児童・生徒や保護者には、ポルトガル語や中国語、英語で対応しています。
実績 日本語を含む基礎学力を身に付けたことにより、学校の授業に積極的に参加できるようになっています。2017年3月に中学生9名の内8名が志望校に進むことが出来ました。
高校生になった青年もポルトガル語を継続して学んでいます。
保護者への相談支援活動の強化により保護者が抱える問題が解決しています。
地域住民との交流を通して、子どもが抱える問題に関心を高め、互いの信頼関係を築くことにもつながっています。
今後の展開 新たな展開として
  1. 子どもだけでなく保護者もカウンセリングが受けられるようにしたい 
  2. 生徒の目標に基づき就学・学習支援ができること
  3. 就学している子どもでも日本語学習を必要としている場合はその場を提供すること
継続中の取組については
  1. カウンセラーと協働して自己肯定感が低い子どもを支援していく。
  2. 支援を必要とする子どもが制限なく通えるように体制を改善させたい
  3. 子ども一人一人の課題や能力に応じてよりきめ細やかな指導と指導員を確保したい。

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